皆さんはライアットゲームズが開発・運営しているFPSゲームの『VALORANT』をプレイしていますか?私は最近友だちに誘われて少しずつプレイしています。
その中で固有名詞がたくさん出てくるため覚えるのに苦労してきました。私は大体新しい固有名詞は由来や語源を調べて関連付けて覚えるのですが、VALORANTのキャラ・武器・ステージ名に関してはあまり詳細にまとめているサイトがないようです。
そういうわけでChatGPTをベースに由来を調べつつ、『Online Etymology Dictionary』や『Wiktionary』で追記して由来・語源一覧を作成してみました。ChatGPTが元なので間違っているかもしれませんが、あまり公式から明確な説明はないようなので参考にはなると思います。
まあそもそもプレイしていれば覚えるという話もありますが、世界観や元ネタ、英単語を知ると色々勉強になると思うので良かったら参考にしてみてください。
ちなみにPIEというのはインドヨーロッパ祖語(Proto-Indo-European)の略でヨーロッパとインドの言語の一番大元になった言葉だと思ってください。基本的に語源の部分は言語オタク向けです。リンクも貼ったのでもっと勉強できます。
本記事では武器(銃)の名前の由来をまとめます。キャラ(エージェント)・アビリティ・ステージの由来については別記事を御覧ください。
サイドアームの名前の由来
「サイドアーム(side arm)」は「side(横)」と「arm(武器)」の組み合わせで、メイン武器ではなく補助的に携行する武器を指す。主にピストルなどの小型火器を意味する。メイン武器が使えない場合や、弾薬が切れた際に補助的に使用される。例えば近距離の奇襲や、コストの低いラウンド(エコラウンド)での選択として使われる。
- クラシック (Classic)
「Classic」は「伝統的」や「古典的」という意味。VALORANTにおいても、基本的で信頼性の高い標準装備としての立ち位置を持つピストルであり、そのシンプルなデザインが名前に反映されている。 - ショーティー (Shorty)
「Shorty」は「小さいもの」を意味し、コンパクトなショットガンとして名前通りの設計がされている。至近距離での使用が想定された武器。 - フレンジー (Frenzy)
「Frenzy」は「狂乱」や「興奮」を意味し、高速連射が可能なこの銃の特徴を表現している。短い距離での素早い戦闘に適した武器。 - ゴースト (Ghost)
「Ghost」は「幽霊」を意味し、ファントムと同様に静かで隠密行動に向いている銃を象徴する。特にサプレッサー付きのデザインが「ゴースト」の名にふさわしいものとなっている。 - シェリフ (Sheriff)
「Sheriff」はアメリカ西部の保安官を指す言葉で、強力で正確なリボルバーを象徴する。名前が示す通り、シェリフは一発の威力が非常に高いリボルバー。
サブマシンガンの名前の由来
「サブマシンガン(submachine gun)」の「サブ(sub)」は「補助的な」または「小規模の」という意味で、マシンガン(機関銃)の小型版を指す。初めて使われたのは第一次世界大戦後で、兵士が持ちやすく、短距離で連射可能な火器として開発された。 近距離から中距離の戦闘で高い連射力を活かす。移動しながら撃つ戦闘で有効で、コストが比較的低いため、エコラウンドでの選択肢となる。
- スティンガー (Stinger)
「Stinger」は「刺すもの」を意味し、小型で素早く攻撃する蜂やスコーピオンのような存在を表現している。高速連射が可能なサブマシンガンで、短距離での戦闘に適している。 - スペクター (Spectre)
「Spectre」は「幽霊」や「幻影」を意味するが、ゴーストやファントムほどはっきりした意味を持たず、より曖昧で不気味な存在を示す。このサブマシンガンは、隠密性を持ちながらも高い連射力が特徴。
ショットガンの名前の由来
「ショットガン(shotgun)」の「ショット(shot)」は、ここでは散弾(pellet)のことを指す。複数の小さな弾を拡散して発射することからこの名前が付けられている。shot 単体では「打つ」という動詞や「弾」という名詞だが複合すると「散弾銃」を指すのが普通。狩猟用の銃として始まり、近距離での威力が高い武器。近距離で強力な威力を発揮。狭いエリアや角で待ち伏せしている状況で有効。特に、防御時に敵の接近を防ぐ際や、ラッシュ対策に使用される。
- バッキー (Bucky)
「Bucky」は「Buckshot」の略称。「Buckshot」は散弾銃(ショットガン)で使用される大きな鉛弾を指す。バードショット(Birdshot)より弾が大きい。buck は「雄鹿」という意味なので、「雄鹿を仕留めるための弾」というのが原義。近距離で非常に威力が高く、複数の鉛弾が広範囲に拡散する武器。 - ジャッジ (Judge)
「Judge」は「裁判官」を意味し、強力なショットガンのイメージと結びついている。近距離での高い破壊力により、相手を迅速に「裁く」武器。
ライフルの名前の由来
「ライフル」という名前は、銃身の内部に施された「ライフリング(rifling)」から来ている。ライフリングは銃弾に回転を与える溝のことで、これにより弾丸の飛距離と精度が向上する。16世紀の火器技術の進歩により登場した。中距離から長距離の戦闘に適しており、高い精度とダメージを持つ。バランスの取れた武器であり、ほとんどのシチュエーションで使用される。攻撃側・防御側のどちらでも活躍可能。
- ブルドッグ (Bulldog)
「Bulldog」は犬種のブルドッグに由来し、その頑丈で信頼性の高い特性を反映している。ブルドッグは、短い連射モードと全体的な使いやすさが強みで、この名前に合ったパワフルな銃。 - ガーディアン (Guardian)
「Guardian」は「守護者」を意味し、信頼性と防御的なイメージがある武器。高精度のセミオートライフルであり、慎重かつ確実な射撃が求められる銃。 - ファントム (Phantom)
「Phantom」は英語で「幽霊」や「幻影」を意味する。名前の通り、ファントムは敵に気づかれにくく、静かに行動するイメージを持たせる銃であり、サプレッサーが付いた設計もこの名前にぴったり。語源は PIE *bhā- 「輝く」。 - ヴァンダル (Vandal)
「Vandal」はヴァンダリズム(vandalism)と関連し、「故意に他人の所有物を破壊や損傷、または落書きする行為」を指す。その由来はゲルマン民族大移動で西ローマ帝国に侵入した部族の1つである「ヴァンダル族」で、北アフリカに侵攻してヴァンダル王国を築いたヴァンダル族は、455年にガイセリック王に率いられてイタリアに上陸、ローマを破壊した。ヴァンダル族自体の語源は英語の wander(彷徨う)と同源で「彷徨う民族」という意味。PIE *we- 「吹く、風」に由来し、風のようにあちこち行くという意味に派生した。
スナイパーの名前の由来
スナイパーライフルのこと。「スナイパー(sniper)」という言葉は、18世紀のイギリスで鳥の「スナイプ(snipe)」を狙撃するハンターに由来する。スナイプは動きが速く、狙うのが難しい鳥であり、これを狙撃できる人を「スナイパー」と呼んだことから来ている。長距離で敵を一撃で倒すことができる狙撃用武器。サイトの防衛や、後衛からのサポートとして使われ、リスクが高いが大きな報酬を得られる武器。
- マーシャル (Marshal)
「Marshal」は「元帥」や「指揮官」を意味し、スナイパーライフルとして遠距離からの精密な狙撃が可能な武器。 - アウトロー (Outlaw)
「Outlaw」は「無法者、ならず者」を意味し、特に西部劇やアメリカの開拓時代における「無法者」や「指名手配犯」を指す。「マーシャル・オペレーターの中間」の位置づけのスナイパーライフル。狙撃で対面せず倒すという点において無法者という意味かもしれない。また。ライトシールドまでなら胴体以上一撃な上に連射可能な点もスナイパーライフルでは異質という意味かもしれない。 - オペレーター (Operator)
「Operator」は「操作員」を意味し、精密でプロフェッショナルな狙撃手を連想させる。強力なスナイパーライフルであるこの銃は、遠距離から確実にターゲットを仕留めることが求められる武器。1ピックを狙い、ゲームを操作するということか。
マシンガンの名前の由来
「マシンガン(Machine Gun)」は、自動で連射可能な火器を意味する。19世紀末に登場し、第一次世界大戦で広く使われた武器。弾薬を大量に発射できるため、制圧力が高いことが特徴。高い連射力と弾薬容量を活かして、敵の集団や広いエリアを制圧する際に使用されている。防衛時に敵を寄せ付けないための手段としても有効だが、リコイル制御が難しいため、連射時には注意が必要。
- アレス (Ares)
「Ares」はギリシャ神話の戦神アレスに由来し、力強く攻撃的なイメージを持っている。下のオーディンと対応した命名だろう。この軽機関銃は、大量の弾薬で敵を制圧する役割を持つ、攻撃的な武器。アレースは本来は戦闘時の狂乱を神格化したもので、恩恵をもたらす神というより荒ぶる神として畏怖された。イオニア語(古代ギリシャ語の一種)で「災い、破滅」が原義。 - オーディン (Odin)
「Odin」は北欧神話の主神オーディンに由来し、強力で圧倒的な力を象徴する。ゲーム内でも非常に高い火力を持つ機関銃であり、圧倒的な破壊力がオーディンの名にふさわしい。Odin の原義は「狂気、激怒(した者)の主」。原始の巨人ユミルを兄弟とともに殺した。実は英語 Wednesday「水曜日」 の Wednes は Woden(ウォーデン)から来ており、Odin と同源。つまり原義は「オーディンの日」。ローマではローマ神話の神々を曜日に当てており、水曜日は Mercury(知恵の神)の「Mercurii dies」だったが、後から来たゲルマン人が文化を踏襲し、同じくゲルマン神話の知恵と魔術の神だった Woden を対応させた。