皆さんはライアットゲームズが開発・運営しているFPSゲームの『VALORANT』をプレイしていますか?私は最近友だちに誘われて少しずつプレイしています。
その中で固有名詞がたくさん出てくるため覚えるのに苦労してきました。私は大体新しい固有名詞は由来や語源を調べて関連付けて覚えるのですが、VALORANTのキャラ・武器・ステージ名に関してはあまり詳細にまとめているサイトがないようです。
そういうわけでChatGPTをベースに由来を調べつつ、『Online Etymology Dictionary』や『Wiktionary』で追記して由来・語源一覧を作成してみました。ChatGPTが元なので間違っているかもしれませんが、あまり公式から明確な説明はないようなので参考にはなると思います。
まあそもそもプレイしていれば覚えるという話もありますが、世界観や元ネタ、英単語を知ると色々勉強になると思うので良かったら参考にしてみてください。
ちなみにPIEというのはインドヨーロッパ祖語(Proto-Indo-European)の略でヨーロッパとインドの言語の一番大元になった言葉だと思ってください。基本的に語源の部分は言語オタク向けです。
本記事ではキャラ(エージェント)のアビリティ名・アルティメット(ウルト)名の意味・由来をまとめます。キャラ(エージェント)・武器・ステージの由来については別記事を御覧ください。
ジェット(韓国)
- Cloudburst(クラウドバースト)
「にわか雨」や「雲が破裂する」という意味。瞬時に煙を作り出し、敵の視線を遮る。 - Updraft(アップドラフト)
「上昇気流」を意味し、風の力で高く飛び上がるアビリティ。 - Tailwind(テイルウィンド)
「追い風」を意味し、ジェットが一瞬で前方にダッシュする能力。Tailは「尾」や「後ろの部分」、Windは「風」を意味することから「Tailwind」は「後方からの風」という意味になった。 - Blade Storm(ブレードストーム)
「刃の嵐」という意味で、ナイフを用いた強力な攻撃を行う。ジェットの速さと鋭さを反映したアビリティ名。
レイズ(ブラジル)
- Boom Bot(ブームボット)
「爆発するボット」。小型の爆発ロボットを放ち、敵を追尾して自爆する。 - Blast Pack(ブラストパック)
「爆破パック」。設置すると爆発し、ダメージを与えたり自分を高く飛ばすことができる。 - Paint Shells(ペイントシェル)
「ペイント弾」。投げたグレネードが着弾すると分裂して、広範囲にダメージを与える。「shell」は元々「殻」や「外皮」を指し、弾薬の外部構造を意味する。この外殻が破裂して内部の爆薬を放出することから「破裂弾」も意味するようになった。ペイント弾とは液体の塗料または染料の入ったカプセルとなっている弾丸。 - Showstopper(ショーストッパー)
「ショーを止める」という意味で、強力なロケットランチャーを発射し、大ダメージを与える。
フェニックス(イギリス)
- Blaze(ブレイズ)
「炎を上げる」という意味の英単語。炎の壁を作り、敵の視線を遮ると同時にダメージを与えるアビリティ。 - Curveball(カーブボール)
野球の「カーブボール」に由来し、投げた炎がカーブする動きを表現している。 - Hot Hands(ホットハンズ)
「熱い手」という意味で、フェニックスの手から炎を発生させ、それを投げつけるアビリティ。 - Run It Back(ラン・イット・バック)
「やり直す」という意味で、一度倒されても時間を巻き戻して生き返る能力。
レイナ(メキシコ)
- Leer(リィア)
「横目で見る」という意味。敵の視界を一時的に奪う能力。 - Devour(ディヴァウアー)
「貪り食う」という意味。敵を倒すことで、その命を吸収して回復する。古フランス語 devorer(「飲み込む」)に由来し、de- 「下に」と、vorare 「飲み込む」(PIE *gwora-「食糧、飲み込むこと」から来ている)から構成されるラテン語の devorare から来ている。 - Dismiss(ディスミス)
「退ける」という意味。自身を瞬時に無敵状態にし、姿を消す。ラテン語の dis-「反対に」と mittere(「送る」、英語 mission と同源)から成り立つ。 - Empress(エンプレス)
「女帝」という意味。レイナの攻撃力や能力を一時的に強化する。emperere の女性形である古フランス語の emperesse から来ている。emperor 「皇帝」と対応。ラテン語 imperare「命令する」という単語から来ている。これは in-「中に」(PIE *en「中に」)と、parare「準備する、命令する」(PIE *pere- (1)「生産する、調達する」)が合わさった形。
ヨル(日本)
- Fakeout(フェイクアウト)
「フェイント」という意味で、ヨルが歩く音を再現し、敵を騙すアビリティ。 - Gatecrash(ゲートクラッシュ)
「強行突破」という意味。ヨルがテレポートするための通過点を設置し、瞬時に移動できる。 - Blindside(ブラインドサイド)
「死角からの攻撃」。敵の視界を奪う特殊な閃光手裏剣を投げるアビリティ。 - Dimensional Drift(ディメンショナルドリフト)
「次元の漂流」。次元の狭間に入り、無敵状態で敵を偵察することができる。
ネオン(フィリピン)
- High Gear(ハイギア)
「高速ギア」という意味。ネオンは自身の移動速度を大幅に上昇させ、短時間で戦場を駆け巡ることができる。 - Relay Bolt(リレーボルト)
「リレー」は「引き継ぐ」という意味を持ち、「ボルト」は「弾」や「衝撃」を表す。壁に当たると跳ね返り、範囲内の敵をスタンさせるエネルギー弾を発射する。ネオンが放ったエネルギーが次の地点に「リレー」されて、敵に当たるという意味。 - Fast Lane(ファストレーン)
「高速車線」。二重の電気壁を展開し、敵の視界を遮りつつ安全な通路を作る。 - Overdrive(オーバードライブ)
「過負荷」。ネオンは極限まで速度を上げ、敵に向かって電気を発射して連続攻撃を行う。
アイソ(中国)
- コンティンジェンシー (Contingency)
「偶発的な出来事」や「条件付きの事態」。プリズムエネルギーの壁を前方に発射する。 - アンダーカット (Undercut)
「下を切り取る、切り落とす」。分子ボルトを装備し発射で前方に投げ、触れたすべてのプレイヤーを短時間の弱体状態にする。 - ダブルタップ (Double Tap)
「2回叩く」。スキルを使うと1秒間のモーションが入り、その後自身にシールドを付与できる。このシールドは次に受けるダメージを1回だけ無効化する。スマートフォンの画面を2回叩くことを指す「ダブルタップ」は命名の着想になっていそう。 - キルコントラクト (Kill Contract)
「殺害契約」。次元間アリーナを装備し、発射でライン状のエネルギーを発射する。最初にラインが命中した敵をアリーナに引き込み、アイソと敵のどちらかがキルされるまで1対1の状況を作り出す。
セージ(中国)
- Barrier Orb(バリアオーブ)
「バリアの球体」を意味し、巨大な氷の壁を作って敵の動きを封じる。 - Slow Orb(スロウオーブ)
「遅くする球体」で、敵の移動速度を大幅に低下させるエリアを作る。 - Healing Orb(ヒーリングオーブ)
「癒しの球体」。味方の体力を回復させる能力。 - Resurrection(レザレクション)
「復活」。倒された味方を蘇生させるアビリティ。ラテン語 resurgere「再び上昇する、自己を持ち上げる、回復する」に由来し、これは、re-「再び」+ surgere「上昇する」(英語 surge 「わき立つ」と同源)から成り立つ。
サイファー(モロッコ)
- Trapwire(トラップワイヤー)
「罠のワイヤー」。設置したワイヤーで敵を拘束し、敵の動きを察知するアビリティ。 - Cyber Cage(サイバーケージ)
「コンピュータの檻」。トラップを作り、敵の動きを妨害する。視界も遮る能力。cage は「檻」または「囲い」という意味。ゲージではない。 - Spycam(スパイカム)
「スパイカメラ」。遠隔で操作できるカメラを設置し、敵を監視する。 - Neural Theft(ニューラルセフト)
「神経の盗み」。倒した敵から情報を得て、敵全体の位置を一時的に明らかにする能力。
キルジョイ(ドイツ)
- Nanoswarm(ナノスワーム)
「ナノの群れ」。投げたグレネードが起動すると、小型のナノボットが広がり、敵にダメージを与える。 - Alarmbot(アラームボット)
「警報ボット」。敵が近づくと自爆し、被害を受けた敵は一時的に受けるダメージが増加する。 - Turret(タレット)
「自動砲台」。キルジョイが設置する小型のタレットで、範囲内の敵に自動で攻撃を行う。ラテン語 turris から派生し、英語の tower 「塔」と同源。 - Lockdown(ロックダウン)
「封鎖」。装置を設置し、範囲内の敵を一時的に行動不能にする強力なアビリティ。コロナ禍で外出制限を行った「ロックダウン」は着想にありそう。
チェンバー(フランス)
- Headhunter(ヘッドハンター)
「首狩り者」。特別なハンドキャノンを用いて敵を狙撃するアビリティ。 - Rendezvous(ランデブー)
「集合場所」を意味し、チェンバーが設置した2つのポイント間を瞬時に移動できる。フランス語由来の英語で日本語では主に男女が出会うことを意味にする。「提出する」という意味の動詞 rendre の命令形かつ複数形である rendez (英語の render と同源) と、「あなたたち」を意味する vous (ラテン語の vos、インド・ヨーロッパ祖語の *wos- 「あなたたち」に由来)から構成される。 - Trademark(トレードマーク)
「トレードマーク(人・活動などの特徴を示すもの)」を意味し、敵が近づくと爆発し、スロウフィールドを作るトラップを設置する。 - Tour de Force(トゥール・ド・フォース)
「強力な一撃」。非常に強力なスナイパーライフルを使用し、当たった敵を一撃で倒すことができる。Tour de Forceはフランス語由来で英語でも使われる慣用句で、特に劇や映画、音楽、文学などの分野で、卓越した技術や表現力を称賛する際に用いられる。「Tour」は英語や日本語の「ツアー」と同じで「旅行」や「巡回」を意味し、「Force」は力。よって直訳すると「力の巡回」や「力の行進」となり、パフォーマンスや成果を「巡回」するように示し、目を引く印象を与えることを意味する。
デッドロック(ノルウェー)
- GravNet(グラヴネット)
「重力ネット」。敵の動きを拘束し、強制的にしゃがむようにする重力ネットを展開する。 - Sonic Sensor(ソニックセンサー)
「音響センサー」。範囲内の敵の音を感知し、フラッシュ効果を発生させるセンサーを設置する。 - Barrier Mesh(バリアメッシュ)
「防御網」。四角形のバリアを展開し、敵の弾を一時的に遮断する防御壁を作る。 - Annihilation(アナイアレーション)
「殲滅」。敵を捕捉するとそのまま引きずり、即死させるナノワイヤーを発射する。annihilate「殲滅する」の名詞形で、ラテン語 annihilare「無にする」から。これは ad「〜へ」 とnihil「何もない」(英語 nil「無」と同源)が組み合わさっている。
ヴァイス(不明)
- Sheer(シアー)
「透きとおるように薄い物」。液体金属のフィラメントを構える。「発射」でステルス状態の壁のトラップを設置する。sheer は「ごく薄い」や「(がけなど)切り立った」、「まったくの、本当の」という形容詞でもあり、PIE*sker-(1)「切る」に由来し、share「分けて共有する」、sharp「鋭い」などと同源。 - Laser Vine(レーザーヴァイン)
「レーザー状のつる」。液体金属のイバラを構える。「発射」で自身から金属のトゲの奔流が噴出する。 - Arc Rose(アークローズ)
「電弧の薔薇」。オブジェクトの設置面を狙い、「発射」でステルス状態のアークローズを設置する。「再使用」でそれを見ている全てのプレイヤーの視界を奪う。arc は「円弧」という意味だがフラッシュアビリティであることから、ここではおそらく電弧放電(アーク放電)を指していると思われる。低電圧、高電流の条件下で発生する放電現象で、気体中に弧状の発光部分(アーク)を形成する。 - Steel Garden(スチールガーデン)
「鋼の庭」。液体金属のイバラを構える。「発射」で自身から金属のトゲの奔流が噴出する。短いチャージの後、敵のプライマリ武器を使用不能にする。
ブリーチ(スウェーデン)
- Aftershock(アフターショック)
「余震」という意味で、壁越しに敵にダメージを与える衝撃波を発射する。 - Flashpoint(フラッシュポイント)
「閃光点」。壁越しに閃光を放ち、敵の視界を一時的に奪う。 - Fault Line(フォルトライン)
「断層線」。直線上の地面に衝撃を与え、敵をスタンさせる。 - Rolling Thunder(ローリングサンダー)
「轟く雷」。広範囲にわたる地震のような衝撃を与え、敵を一時的に無力化する。
ソーヴァ(ロシア)
- Owl Drone(アウルドローン)
「フクロウドローン」。フクロウのように飛行するドローンで、敵を発見する。 - Shock Bolt(ショックボルト)
「電撃ボルト」。電気を帯びた矢を発射し、着弾時にダメージを与える。 - Recon Bolt(リコンボルト)
「偵察ボルト」。矢が着弾した場所にある敵の位置を明らかにする。「リコン」とはフランス語由来の英語 reconnaissance「リコネサンス」の略。「再び」という意味の re- と、cognoscere「知る、認識する」から成り、まさに偵察とは「再び認識を共有すること」。英語の recognizance「契約書」や recognize「認識する」と同源。cognoscere は更に com「一緒に」と gnoscere「知る」(PIE *gno-「知る」から派生、know と同源)に分けられる。 - Hunter’s Fury(ハンターズフューリー)
「狩人の怒り」。マップ全体にわたるエネルギー波で、敵を貫通する攻撃。
スカイ(オーストラリア)
- Regrowth(リグロース)
「再成長」という意味で、味方の体力を回復させる植物の力を使うアビリティ。 - Trailblazer(トレイルブレイザー)
「開拓者」という意味で、タスマニアタイガーの形をした動物を操作して敵を攻撃する。 trail(名詞、森の道)と、blaze(動詞、印をつける)から派生した語で、原義は「道に印をつける人」。 - Guiding Light(ガイディングライト)
「導く光」。鷲の形をした閃光を放ち、敵の視界を奪う。 - Seekers(シーカーズ)
「探索者たち」。敵を自動的に追尾するエネルギー球体を3つ発射し、接触した敵の位置を暴露する。
KAY/O(不明)
- FRAG/ment(フラグメント)
「破片」。手榴弾のように爆発し、範囲内の敵にダメージを与える。 - FLASH/drive(フラッシュドライブ)
「閃光駆動」。敵の視界を奪う閃光を発生させるグレネード。 - ZERO/point(ゼロポイント)
「ゼロ地点」。投げたナイフが爆発し、範囲内の敵のアビリティを一時的に無効化する。 - NULL/cmd(ヌルコマンド)
「無効指令」。KAY/Oの存在感を強化し、範囲内の敵のアビリティを無効化しながら自身の攻撃力を向上させる。
フェイド(トルコ)
- Prowler(プラウラー)
「潜伏者」という意味で、敵を追尾して視界を奪うシャドウクリーチャーを召喚する。prowl「うろつく、徘徊する」に由来。その語源は不明。 - Seize(シーズ)
「捕縛」。シャドウボールを投げ、爆発すると範囲内の敵を拘束し動けなくする。語源不明だが seek「探す」と同源ともされる。 - Haunt(ホウント)
「追跡」。特定の場所に影の目を投げ、敵を見つけるとその位置を露出させる。 - Nightfall(ナイトフォール)
「夜の落下」→「夕暮れ、日暮れ」。闇の波を放ち、範囲内の敵の位置を暴露しつつ、聴覚と体力を奪う。sunset は太陽が地平線の下に消える特定の瞬間を指すが、nightfall は暗闇の始まりのより一般的な用語。
ゲッコー(アメリカ)
- Mosh Pit(モッシュピット)
「激しく踊る場」。広範囲に爆発し、範囲内の敵に大ダメージを与えるグレネード。Mosh Pit(モッシュピット)は本来、音楽イベント、特にパンクやヘヴィメタルのコンサートで観客が集まり、エネルギーを発散し合う場所を指す。Moshは特に激しい音楽に合わせて体をぶつけ合ったり、激しく動いたりする動詞で、Pit(ピット)は「穴」や「場所」を意味する名詞。ここではダメージによって場を混乱させるという意味かもしれない。 - Wingman(ウィングマン)
「相棒」。小型のクリーチャーを召喚し、敵をスタンさせたり、スパイクを設置・解除する。軍用機のパイロットにおいて、主翼の近くにいるサポート役のパイロットを「wingman」と呼ぶことがありおそらくここから。wingmanは主パイロットを補佐し、敵からの攻撃に対して守る役割を果たす。他にも「社会的な場面やデートのシチュエーションにおいて、誰かをサポートする役割を果たす友人」を指すスラングでもあり、これも関係しているかもしれない。 - Dizzy(ディジー)
「目眩」という意味で、空中を飛ぶクリーチャーが敵に向かって閃光を発し、視界を奪う。「ダスト、蒸気、煙、雲のように上がる」という意味の PIE *dheu-(1) から来ている可能性がある。この場合、fume 「煙霧」やtyphoon「台風」と同源。 - Thrash(スラッシュ)
「大暴れ」。遠隔操作できるクリーチャーが敵に突進し、範囲内の敵を捕まえる。thrash は英語 thresh
「脱穀する」と同源だったところから「打ち棒や鞭のように乱暴な動きをする」という意味に派生した。PIE *tere-(1)「こする、回す」に由来する。
オーメン(不明)
- Shrouded Step(シュラウデッドステップ)
「覆われた歩み」という意味で、敵に気付かれないように短距離テレポートする。shroud は「衣服、包むもの」という意味があり、古代ゲルマン語 skrud-「切る」に由来し、PIE *skreu-「切る」からきている。 - Paranoia(パラノイア)
「偏執病」。敵の視界を奪い、混乱させるアビリティ。偏執病とは不安や恐怖の影響を強く受けており、他人が常に自分を批判しているという妄想を抱くことを指す。ギリシャ語 paranoos 「精神病、狂気」から来ており、para- 「横、超えて」+ noos 「心」で構成されている。 - Dark Cover(ダークカバー)
「暗い覆い」。敵の視界を遮るスモークを発生させる。 - From the Shadows(フロム・ザ・シャドウズ)
「影から」という意味で、オーメンがマップのどこにでも瞬時に移動できる能力。
ブリムストーン(アメリカ)
- Incendiary(インセンディアリー)
「焼夷弾」という意味。敵を燃やすグレネードを発射するアビリティ。ラテン語 incendiarius「火を引き起こす」という言葉から来ている。これは incendium「燃える、火、大火」という言葉から派生し、incendere「火をつける、燃やす、明るくする」から来ている。これは in-(PIE *en「中に、内部に、上に」)と candere「輝く、光る、燃える」(PIE *kand-「輝く」)からなる。英語 candle「蝋燭」と同源。
「モロトフ」という俗称はモロトフ・カクテルに由来し、地面を燃やす投擲武器として様々なゲームに登場するところから古参ゲーマーにつけられたか。モロトフ・カクテルという名前は冬戦争のとき、フィンランド軍がソ連の外務大臣ヴャチェスラフ・モロトフへの皮肉としてつけられた。モロトフは独ソ不可侵条約(モロトフ=リッベントロップ協定)で有名。詳細は『4Gamer』の記事にある。 - Stim Beacon(スティムビーコン)
「刺激のビーコン」。このエリアにいる味方の攻撃速度を一時的に上昇させる。「Stim」は stimulant(刺激物)の略。 - Sky Smoke(スカイスモーク)
「空の煙」。遠隔で煙を落として敵の視界を遮る能力。 - Orbital Strike(オービタルストライク)
「軌道攻撃」。広範囲に大ダメージを与える衛星攻撃。
ヴァイパー(アメリカ)
- Snake Bite(スネークバイト)
「蛇の噛みつき」という意味。毒性の液体を発射し、敵にダメージを与えるエリアを作る。 - Poison Cloud(ポイズンクラウド)
「毒の雲」。毒のガスを放出し、敵の視界を遮り、近づくとダメージを与える。 - Toxic Screen(トキシックスクリーン)
「毒の壁」。遠隔で毒ガスの壁を展開し、敵の移動や視界を制限する。 - Viper’s Pit(ヴァイパーズピット)
「ヴァイパーの巣」という意味で、広範囲にわたる毒ガスエリアを作り、敵を極めて不利にする能力。
アストラ(ガーナ)
- Gravity Well(グラビティウェル)
「重力の井戸」という意味。敵を中央に引き寄せるフィールドを作り、動きを封じる。重力井戸とは宇宙空間にある大きな物体が及ぼす重力を指すようだ。 - Nova Pulse(ノヴァパルス)
「新星の脈動」。特定の場所にエネルギー波を発生させ、敵をスタンさせる。 - Nebula(ネビュラ)
「星雲」を意味し、視界を遮る煙を展開するアビリティ。PIE *nebh-「雲」に由来し、Neptune「ネプチューン」と同源。 - Astral Form / Cosmic Divide(アストラルフォーム / コズミックディバイド)
「星の形」はアストラの精神が宇宙に投影され、戦場を俯瞰できる状態。
「宇宙の分割」は巨大なエネルギーの壁を作り、弾丸や音を遮断する。
ハーバー(インド)
- Cove(コーブ)
「入り江」。透明な水のシールドを展開し、敵の弾を遮断する。 - High Tide(ハイタイド)
「満潮」。波を生み出し、壁のように立ちはだかり、敵の視界を遮る。 - Cascade(カスケード)
「滝」。水の壁がゆっくりと進み、触れると敵の視界を遮る。 - Reckoning(レコニング)
「推算」。敵の位置を感知し、範囲内の敵に間欠泉から3回攻撃を受け、攻撃に当たるとスタン状態になる。航海用語では「天文観測による船位(海洋上における船舶の位置)の推算」を意味し、これに関連していると思われる。普通は「清算」・「計算」・「決算」などの意味。
クローヴ(イギリス、スコットランド)
- Pick Me Up(ピック・ミー・アップ)
「私を拾って」という意味。クローヴは味方に向けて強化アイテムを投げ、拾った味方が一時的に能力を強化するアビリティ。 - Loose(ルース)
「ルース」は「緩める」という意味で、マップを表示し、「発射」でクローヴの煙幕の発生地点を指定する。*leu-「解放する、分ける、切り離す」に由来し、 lose「失う」、loss「損失」などと同源。 - Meddle(メドル)
「干渉する」という意味。敵の行動を妨害し、範囲内のすべての対象に一時的に「衰弱」効果を付与するアビリティ。ラテン語のmiscere「混ぜる」に由来しPIE *meik-「混ぜる」に由来する。medley「メドレー」、mix「混ぜる」などと同源。 - Not Dead Yet(ノット・デッド・イェット)
「まだ死んでいない」という意味。倒された後に「発動」すると復活する。