アプリ版「山川世界史一問一答」はいつでもどこでも暗記ができて便利すぎる!新時代の勉強方法です

歴史
アプリ版「山川世界史一問一答 』使ってみた|『アプリ版山川世界史一問一答』より引用

こんにちは、皆さんは書籍の「山川一問一答世界史」の全問収録されたアプリ「山川一問一答世界史」が存在することをご存知ですか?

山川一問一答世界史
山川一問一答世界史
開発元:Imagineer Co.,Ltd.
¥610
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最近私はこちらのアプリを購入してプレイ(?)しているので現在の感触についてお話していきます。

結論としてはデメリットはあるものの、とても便利だと感じて利用しています。

この記事では世界史の一問一答のアプリ版って使えるの?と迷っている方に参考になればと思います。

社会人目線の内容ですので学生には少し向かない部分があるかもしれませんが、ご了承ください。また、筆者はAndroid版を使用しておりこちらのみのレビューです。

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「歴史」は生物学と親和性のある学問

歴史って解釈によっては「ヒトの生態学」なんですよね。

例えば「進化心理学」という学問ではヒトが進化したアフリカの自然環境を考えて遺伝的なヒトの行動や心理を考察する学問があります。

また、ジャレド・ダイアモンド氏が書いた有名な著書『銃・病原菌・鉄』ではヒトの生息環境での資源の違いによる文明の発展の差異を考察しています。こちらは環境的なヒトの行動や心理を考察していると言えます。

その意味で生物学を長く勉強してきた身としてはとても興味深く読むことができます。

私の世界史の勉強歴

そういうわけで最近世界史を本格的に暗記しようと勉強中です。

元々歴史は好きだったのですが、高校生時代は理系で体系的に学ぶ機会がありませんでした…。

大学生時代には自由に勉強できる環境になって生物学そっちのけで古代史や現代史の本を読み漁っていた記憶があります。

先史時代はかなりマニアに勉強してました。ホモ・ハビリス、ホモ・エルガステル、ホモ・ハイデルベルゲンシス、ホモ・エルガステル、ホモ・エレクトス、ホモ・ネアンデルターレンシス、デニソワ人、ホモ・フローレシエンシスと全部暗唱できます(笑)ほとんどこの領域は生物学ですけどね。

YouTube動画で全項目を把握

そんなとき大学院時代にYouTubeの「Historia Mundi」チャンネルに出会い、衝撃を受けました。世界史と日本史全項目の授業が無料で視聴できるのです。

Historia Mundiチャンネルはこちら

現在では地理も追加されています。学生時代はこれを夢中で見て、日本史1週、世界史2周しています。

本当にこのチャンネルは偉大ですべての人に学習の機会を与えてくれるものです。

本当に記憶するためにはアウトプットが必要

ただ、いくら面白い話を聞いてインプットしても本当に記憶するためにはアウトプットが欠かせません。

アウトプットの方法にはいくつかあります。最初は書籍の一問一答を使っていましたが、色々と自分に合っていない部分を感じていました。

書籍の一問一答を使いにくいと感じていた理由

私が購入したのは書籍の『山川一問一答世界史』でした。

私は高校で世界史Bを履修したことはありませんが、書籍の『山川一問一答世界史』は受験界隈ではスタンダードな書籍として知られている印象があります。一番有名な教科書を作っている出版社の問題集ですしね。

受験業界で有名な『武田塾の逆転合格.com』では以下のように紹介されています。

「山川世界史一問一答」は、国立から早慶レベルの入試問題で合格点を取りたい人や国公立大学入試で記述問題が出題される人向けの問題集です。

「山川世界史一問一答」は、教科書に準拠した内容でありながら、比較的ボリュームは多いです。答えの説明文がしっかりとしているので、記述問題・論述問題が出題される国公立大学の2次試験対策にも適しています。

逆転合格.com

対抗として東進の『世界史B 一問一答』が有名な印象があります。こちらは触れたことはないのですが、山川の方はかなりシンプルなレイアウトで硬い言い回しが多いので、その点が東進の方が少し柔らかくとっつきやすい構成になっているのかもしれません。

ただ自分の性格もあってこれらの紙の一問一答は使いにくいと感じていた部分があるんですよね。それが大きく分けると下の3つです。

  • 挫折しやすい
  • 目の移動が大変
  • 出先で即座に取り出しにくい

挫折しやすい

紙の一問一答だと当たり前ですけど、問題がずらーと並んでるんですよね。これが私的には目移りしてしまいがち。

ちょっと頑張ってもまだこんなに問題があるのか…という感覚に陥りがちでした。ページをペラペラと捲って読んでは、それでなんとなくやったつもりになり、読み込めてない…ということになりがちでした。

もっとも学生なら石にかじりついてでも取り組んでいたかもしれませんが(笑)

性格的に一つの単語を見ると色々と連想して集中できない癖があります。

目の移動が大変

これも当たり前なのですが、書籍は左右のページを開いて上から下に目線を移動させる必要があります。しかし細かい字を長時間追うのは大変…。

また、一問一答は前回の問題を参照することを前提としている場合もあり、どこからどこまで読んだか分からなくなり集中力がきれることも多々ありました。

出先で即座に取り出しにくい

一問一答のようなものはやはり電車などの移動中に使いたくなるものです。ただ、乗り換えなどで書籍だと出し入れするのも面倒…。

手提げかばんがあれば良いですが、そういうものがないタイミングもありますよね。この点がかなり煩わしく感じていました。

アプリ版山川一問一答世界史ダウンロードしてみた

昔からパソコンやスマホで勉強するのが得意だったので何かアプリで勉強できるものはないか…と探していたところ、アプリ版『山川一問一答世界史』を発見!ぴったりのものでした。

山川一問一答世界史
山川一問一答世界史
開発元:Imagineer Co.,Ltd.
¥610
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【収録問題数】

約4,700問(全16章)

⇒人物・政治・経済・宗教・美術・文学などの重要歴史用語を網羅しています。

【便利な機能】

1)四つの選択肢から選んで解答する「四択モード」と、記憶を試す「一問一答モード」の二つのモードを搭載しています。

2)成績は自動的に記録されます。

3)途中で中断しても、同じところから続けてプレイができます。

4)問題を「全て」「未解答」「不正解」「正解」「★チェック(ユーザーが個別にチェックした問題)」から選んで出題することができます。苦手な箇所を集中的に学習することが可能です。

5)問題は三段階のレベルが設定されており、難易度に応じて選択が出来ます。

『Google Play』

価格は600円なので書籍より安い。

内容としては詳細な説明がないので分かりませんが、本アプリリリース時の書籍版とほぼ同じ形でアプリに移植したものだと思われます。

山川一問一答世界史の使い方

使い方は極めて簡単です。ダウンロード後、音のオンオフなど少しの設定をした後は直ぐに問題にとりかかれます。

『アプリ版 山川一問一答世界史』の全体メニュー|『アプリ版 山川一問一答世界史』より引用

問題は章・節・小項目と自由な単位で解くことができます。

自由な単位で項目をタップすると、「設定」と「学習」が表示されます。

『アプリ版 山川一問一答世界史』の学習開始前のメニュー|『アプリ版 山川一問一答世界史』より引用

設定

「設定」では「問題の抽出条件」・「難易度」・「出題ランダムオンオフ」が選択できます。

「問題の抽出条件」では過去の正解状況で問題を抽出できます。私は正解した問題でもすぐ忘れるので復習のためにあまり使いません。

「難易度」は問題ごとに予め設定されているレベル1-3で自由に選択できます。私は全て把握したいので設定しませんが、試験の難易度次第では利用するシーンはあるかと思います。

「出題ランダムオンオフ」ではその単元内の問題の出題順序をランダムに出来ます。これは書籍ではできないことなので非常に便利でおすすめ機能です。

学習

「学習」では実際に問題に取り組めます。2つのモードがあります。

「4択モード」では問題が出題されアプリ側が設定してある4択から選択します。4択の順番はランダムに変更されるので場所で覚えてしまうという問題点は防げます。

『アプリ版 山川一問一答世界史』の4択モード|『アプリ版 山川一問一答世界史』より引用

「一問一答モード」では問題のみが表示され、自分で口頭で回答した後、答えが合っていたら正解にする、というセルフ形式です。この点は少し曖昧ですが、入力形式にしてしますと、表記の揺れに対応できないので、この点は仕方ないでしょう。またアジア史では漢字の入力が困難になってしまいます。

好きなモードを選択すると回答が始まります。基本的は解くだけですが、お気に入り登録、解説の表示、問題を戻ったり飛ばしたりすることも可能です。

回答終了後は正解率が表示されるのでモチベーションに繋がります。私は100%になるまで繰り返します。

100%になるとホームの単元の左に王冠マークが表示されます。

アプリ版「山川一問一答世界史」のメリット

本アプリのメリットは書籍版のデメリットの裏返しになります。

  • 眼の前の問題に集中できるので挫折しにくい
  • 目の移動が少なくてすむ
  • 出先で即座に取り出して解ける

挫折しにくい

書籍と違って眼の前の問題に集中できるので挫折しにくいと感じています。この点は私の性格によるかも。

目の移動が少なくてすむ

目の移動が少なくてすむのは問題を覚える以外の別のエネルギーを割かなくていいのでとてもありがたいですね。

出先で即座に取り出して解ける

この点はほんとに楽です。電車など乗り換えが多くてもあるいは信号待ちなどちょっとしたスキマ時間にもさくっと取り組むことが出来ます。

ランダムに問題が解ける

これは書籍のデメリットになかったことですが、アプリ版を試してみて感じました。一問一答は流れを意識して問題を作成しているので順番通りに覚えていくのも大事ですが、瞬発的に答えを出せるようにする訓練のためにランダムを用いるという選択肢が用意されたのは新しかったです。

アプリ版「山川一問一答世界史」のデメリット

致命的なバグは少ないものの、かなり簡素なアプリなので少し不満点もあります。

4択モードに明らかな正解が含まれる

4択に本来カットすべき「条約」「会議」のような部分まで含まれるので明らかな正解がわかってしまう場合がたまにあります。そうでない問題の方が多いのですが、この点は修整して欲しかったです。

回答中、途中で止められない

回答中途中で止められないので、アプリを停止させるかアプリからの離脱期間が長くAndroidの仕様でアプリがリセットされるとまた初めからになってしまいます。一応途中までの正答率は保存されるものの、小項目で区切っても問題数が多いケースもあるので、一度で解ききらないといけないというストレスはあります。

Google Playには「途中で中断しても、同じところから続けてプレイができます。」とありますがどうすればできるのでしょうか…?

全問からランダムに問題を表示することはできない

アプリである長所として問題をランダム表示して解きたいというのがあると思いますが、全範囲から解くことはできません。全範囲からランダムに問題が表示されて力試し、というとはやってみたいところですが、そのようなモードはありません。ただし章レベルでは可能です。

解説が簡素すぎる?

解説は非常に簡素ですし、解説がない問題も多いです。4択モードでは様々な用語が同士に出てくるのでそれらの解説も聞きたいところですが、正解の択の解説しか聞くことはできません。この点は少し残念です。

データの引継ぎはどうする?

私はまだ試したことはないのですが、スマホ端末を変更するとデータが消えてしまう可能性がありそうです。エクスポート機能などもないので少なくともアプリ側ではどうしようもなさそうです。ただ、別のアプリではデータが引き継がれたことがあったので、Androidで可能な場合があるのかもしれません(未検証)。

【2023-12-13 追記】最近検証しましたが、別端末でアプリをダウンロードしてみたところ、クリア状況は保存されていました。ただ同期が可能かはまだ未検証です。

まとめ

まとめとしては色々デメリットもありますが、やはりスマホアプリとして問題が解けるのは便利です。今後繰り返し利用して用語の定着度も検証していこうかと思います。

同じように書籍をアプリにしたものは日本史、英語などでも発売されていますが、地理や理系では数が少ないです。

アプリの問題集は数はあるものの、問題がオリジナルなため、質が保証されていないものが多いのが現状。

社会人になってからもう一度勉強したいなーと感じるときもあるので同様に書籍をベースにした問題集が販売されると嬉しいですね!

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