【雑誌掲載論文】大阪府堺市におけるスギタニマドガの記録

動物
Rhodoneura sugitanii Matsumura, 1921

本記事では以下の雑誌にて公表した「大阪府堺市におけるスギタニマドガの記録」の報文の下書きを掲載します。

引用方法:池田健一. 2020. 大阪府堺市におけるスギタニマドガの記録. Nature Study 66(12): 8. ISSN: 0466-6089

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Nature Study [ 66巻 12号 ]
も く じ□ 表紙「ヒレンジャク」 / 岡部和比古□ 博物館にやってくる植物の質問 / 横川昌史□ 小難しい学芸員のやさしい小咄「砂浜の「穴」にご用心」 / 中条武司□ 京都府京都市でサラサリンガを…

大阪府RL準絶滅危惧スギタニマドガの記録を想定して執筆したものです。

微細な表現などに変更が加わっている可能性はありますが、引用文献などは同様です。より正確なものをお求めな場合は雑誌よりご参照ください。

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スギタニマドガの国内・関西での分布記録

スギタニマドガ Rhodoneura sugitanii Matsumura, 1921 は日本では本州、四国、九州、対馬、国外では朝鮮半島で見られるチョウ目マドガ科の一種です(吉安,2013)。成虫は年1回、6~8月に出現し、幼生期は未知で、幼虫の寄主植物も不明です。

関西では兵庫県(松本,1983;藤江ら,2011)や滋賀県(東郷・遊磨,2009)や京都府(京都府,2015)などで記録があり、大阪府では2014年版の大阪府レッドリストで新規に準絶滅危惧(NT)として掲載されています(大阪生物多様性保全ネットワーク,2014)。本種は大阪府内では、豊能地域と泉南地域で記録があります(大阪府,2000)。

筆者の記録

筆者は2017年7月5日17時頃に大阪府堺市東区白鷺町白鷺駅付近のマンションの廊下で,本種を撮影したのでここに報告します。堺市では本種の記録がないので(堺市,2015)、泉北地域では初記録と思われます。マンションは廊下が夜間点灯されており、この光に誘引された、もしくは分散中であったものと思われます。白鷺駅付近は住宅地となっており、緑地は白鷺公園や大阪府立大学中百舌鳥キャンパスと車道沿いの植樹帯があるのみです。本種の行動圏や寄主植物は不明であるため推測は困難ですが、いずれかの地点で発生した可能性もあります。

大阪府産スギタニマドガ
大阪府産スギタニマドガ

引用文献

藤江隼平・吉田浩史・安達誠文・吉田貴大・旭 和也・藤原淳一・安岡拓郎(2011)佐用町昆虫館周辺の昆虫相―マレーゼトラップで得られた甲虫目、膜翅目、双翅目およびライトトラップで得られた鱗翅目の昆虫について―.きべりはむし 33(2): 4-20. https://www.konchukan.net/pdf/kiberihamushi/Vol33_2/kiberihamushi_33_2_4-20.pdf

京都府(2015)京都府レッドデータブック2015 別冊 (京都府自然環境目録). 京都府自然環境保全課,京都.415pp.https://www.pref.kyoto.jp/kankyo/rdb/

松本健嗣(1983)神戸・明石近海地域の主な蛾(その1).きべりはむし 11(1): 3-6. https://www.konchukan.net/pdf/kiberihamushi/Vol11_1/kiberihamushi_11_1_3-6.pdf

大阪府(2000)大阪府野生生物目録.環境農林水産部緑の環境整備室,大阪.351pp.

大阪生物多様性保全ネットワーク(2014)大阪府レッドリスト2014.大阪府環境農林水産部みどり・都市環境室みどり推進課,大阪.49p.https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/21490/00148206/6.konchu.pdf

堺市(2015)堺市野生生物目録.堺市環境局環境保全部環境共生課,大阪.84pp.

東郷有城・遊磨正秀(2009)「龍谷の森」における蛾類の群集構造.龍谷大学里山学研究センター(編)里山学研究センター2009年度年次報告書.pp. 146-151.龍谷大学里山学研究センター,大津.

吉安裕(2013)マドガ科.岸田泰則(編)日本産蛾類標準図鑑 4.pp. 307-313.学研教育出版,東京.

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