アヤメ科 Iridaceae は1年草または多年草。地下に根茎、球茎または鱗茎があります。葉は剣状、偏平で互生し、跨状となります。花は両性で放射相称または左右相称。内花被片と外花被片は各3個で、同形または外花被片が大型化し、基部は合着します。雄しべ3個、雌しべは花柱3裂、子房下位で、3室で中軸胎座。果実は蒴果で、子房各室の背側で裂開(胞背裂開)します。日本にはアヤメ属が自生し、ニワゼキショウ属、ヒオウギズイセン属が帰化します。ヒオウギはヒオウギ属 Belamcanda とされていましたが、分類体系の変更により、アヤメ属 Iris に統合されました。ヒメヒオウギズイセンはヒメヒオウギズイセン属 Tritonia とされていましたが、ヒオウギズイセン属 Crocosmia になりました。
本記事ではアヤメ科の植物を図鑑風に一挙紹介します。
基本情報は塚本(1994)、神奈川県植物誌調査会(2018)に基づいています。写真は良いものが撮れ次第入れ替えています。また、同定は筆者が行ったものですが、誤同定があった場合予告なく変更しておりますのでご了承下さい。
- No.0491 アヤメ Iris sanguinea
- No.0492 カマヤマショウブ Iris sanguinea var. violacea
- No.0493 ハナショウブ Iris ensata var. ensata
- No.0495 キショウブ Iris pseudacorus
- No.0496 カキツバタ Iris laevigata
- No.0497 シャガ Iris japonica
- No.0498 ヒメシャガ Iris gracilipes
- No.0503 イチハツ Iris tectorum
- No.0504 ニオイアヤメ Iris germanica ‘Florentina’
- No.0506 オランダアヤメ Iris x hollandica
- No.0508 ヒオウギ Iris domestica
- No.0508.a ダンフォルディアエアヤメ Iris danfordiae
- No.0509 ニワゼキショウ Sisyrinchium rosulatum
- No.0509.a オオニワゼキショウ Sisyrinchium iridifolium
- No.0510 バンコウカ Crocus sativus
- No.0511.a クリサントゥスハナサフラン Crocus chrysanthus
- No.0513 ヒメヒオウギズイセン Crocosmia x crocosmiiflora
- No.0515 トウショウブ Gladiolus x gandavensis
- No.0515.a グラジオラス Gladiolus x colvillii
- No.0516 アサギズイセン Freesia x hybrida
- 引用文献
No.0491 アヤメ Iris sanguinea
多年草。根茎は横にはい、褐色繊維に包まれます。葉は剣状、長さ30~50cm、幅5~10mm、中央脈は細くあまり目立たちません。花茎は高さ30~60cm。5~7月開花。花は径約8cmで、青紫色。外花被片は広倒卵形、基部から爪部は黄色~白色で太く、紫色の網目模様があります。内花被片は約4cmと小さく、へら形で直立します。花柱分枝の先は2裂し、裂片に鋸歯があります。蒴果は長楕円形、長さ4cm。北海道、本州、四国、九州;朝鮮半島、中国(東北部)、シベリア東部に分布します。山間の草地に生育します。栽培または逸出も多いです。
No.0492 カマヤマショウブ Iris sanguinea var. violacea
花径が葉よりも高く突き出し、花の色が濃く、外花被片の幅が広いアヤメの変種。名前は釜山を訓読みにしたもの。斜めに伸びる根茎から葉が束生します。葉は細い剣形でややねじれ、主脈は目立ちません。根元は鞘状となって赤みを帯びます。直立する花茎の先に濃い青紫色の花を数個つけます。内花被片3枚はへら形で直立し、外花被3枚は長さ6cmほどで、横に開いて先が垂れ下がり、基部に網状の模様があります。長楕円形の蒴果を上向きにつけ、熟すと先が3裂します。中国東部、朝鮮半島に分布し、日本で鑑賞や切花を目的に栽培されます。比較的乾いた場所に生えます。
No.0493 ハナショウブ Iris ensata var. ensata
多年草。原種のノハナショウブ var. spontanea は根茎は分枝し、古い葉の繊維に包まれます。葉は剣状、長さ30~60cm、幅5~12mmで太い中央脈が目立ちます。花茎は高さ40~80cm。6~7月に開花。花は径約10cmで、赤紫色。外花被片は、楕円形で先が垂れ、基部の中心から爪部は黄色。内花被片は長楕円形で直立します。花柱分枝の先は2裂し、裂片は全縁。蒴果は、楕円形で長さ2~3cm。ハナショウブ var. ensata は、山野の湿原に生育するノハナショウブから改良された園芸品で、内花被片が大型となり、外花被片とほぼ同形。色彩も多様で500種以上の品種があります。
No.0495 キショウブ Iris pseudacorus
多年草。根茎は丈夫で発達します。葉は剣状、長さ60~100cm、幅2~3cm、中央脈は隆起し目立ちます。花茎は高さ60~100cmで分枝します。5~6月に開花。花は鮮黄色。外花被片は広卵形で先が垂れ、基部に褐色のすじ模様があります。内花被片は長楕円形で小さく、直立します。花柱分枝の先は2裂し、裂片の縁には鋸歯があります。蒴果は長楕円形、長さ6~7cm。ヨーロッパ~西アジア原産、1897(明治30)年頃に観賞用として輸入され、日本全国で水辺に栽培または帰化します。やや乾燥にも強く林縁にも生えます。海外でも外来種としてオーストラリア、北アメリカ、南アメリカ、大西洋諸島に分布。日本の侵略的外来種ワースト100や環境省の生態系被害防止外来種に選定されており、分布拡大と在来植物種への影響が懸念されています。
No.0496 カキツバタ Iris laevigata
多年草。根茎は分枝し、多数の繊維に包まれます。葉は長さ30~70cm、幅2~3cm、中央脈はありません。花茎は高さ40~70cm。5~6月開花。花は紫色で径約12cm。外花被片は楕円形で大きく、垂れます。爪部は淡黄色~白色で、先は細くとがります。内花被片は倒披針形で直立し、長さ約6cm。雌しべの花柱分枝の先は2裂し、裂片は全縁であります。蒴果は長楕円形、長さ4~5cm。北海道、本州、四国、九州;朝鮮、中国、シベリア東部に分布します。水湿地に生育します。池などで観賞用に栽培もされます。逸出も多いです。花が白色のシロカキツバタ f. leucantha があり、園芸品種も多数あります。
No.0497 シャガ Iris japonica
多年草。根茎が横にはい、長い走出枝を出して群生する。葉は常緑で深緑色、光沢があり、長さ30~60cm、幅2~3cmで厚く硬い。花茎は高さ30~70cmで分枝し、多数の花がつきます。4~5月に開花。花は径約5cmで、白から淡青紫色。外花被片は倒卵形、縁は細かく切れ込み、上面中央脈上に黄橙色の斑紋があり、とさか状突起となります。その周辺部に青紫色の斑紋があります。内花被片はやや小さく、長楕円形で、先が2裂し、裂片の先は糸状に切れ込みます。花柱上部の3つの分枝は、先がそれぞれ2裂し、裂片の先が細かく糸状に裂けます。ふつうは3倍体で果実はできません。本州、四国、九州;中国、ミャンマーに分布します。古く中国から渡来し、野生化したといわれます。人里に近い林床や林縁に群生します。
No.0498 ヒメシャガ Iris gracilipes
多年草。根茎は横に這います。葉は淡緑色、長さ20~40cm、幅5~15mm、冬には枯れます。花茎は高さ15~30cmで、花数は2~3個ほどと少ない。5~6月に開花。花は径約4cm、淡紫色。外花被片は倒卵形、全縁で、中央は白く、紫色の脈と黄斑があり、とさか状突起があります。内花被片も全縁で、へら状長楕円形でやや小さいです。花柱分枝の先は2全裂し、さらに細かく裂けます。蒴果は、球形で径約8mm。北海道(西南部)、本州、四国、九州に分布します。山地の岩場や疎林内の砂礫地に生育します。
No.0503 イチハツ Iris tectorum
多年草。アヤメの仲間の中で一番早く花をつけることから「一初」の名がついたとされます。地下に黄色の根茎があります。葉は幅2.5~3.5cm、長さ30~60cmのシャガに似た剣形で中脈が隆起せず、縁は全縁。花期は5月で、高さ30~50cmの花茎が立ち、分枝して2~3の花をつけます。花は径10cmほどになり、藤紫色で、外花被片は倒卵形で先が丸く、内花被片は小型でともに平開します。外側と内側の花弁が広がっていて花型が平らになっている点が他種と行っています。外花被片に濃紫色の斑点が散らばり、基部から中央にかけて白色のとさか状の突起があります。中国の中部から南西部、それにミャンマー北部に分布しています。日本には江戸時代に渡来し、観賞用として栽培されてきました。昔は、強い風を防ぐという迷信があったので農家の茅葺屋根の棟の上に植える風習がありました。逸出し野生化しているものもあります。半日陰の乾燥地を好みます。
No.0504 ニオイアヤメ Iris germanica ‘Florentina’
常緑多年草。草丈40~50cm位。根系は扇形に横走し、長楕円形で数年残ります。葉は大部分根生し、2列互生で剣形。花は春、葉間から花茎をだし、茎の頂に白色の花を数輪つけます。薬用の他、観賞用として花壇や鉢植えなどで楽しまれます。イタリアとフランスの南ヨーロッパ原産。世界中の温帯地域で栽培されます。日本には1867年頃渡来しました。
No.0506 オランダアヤメ Iris x hollandica
多年草。別名ダッチ・アイリス。スペインアヤメ I. xiphium を中心にして、モロッコアヤメ I. tingitana、I. fontanesii などが交雑され、オランダで作り出された球根アイリスです。球根は紡鐘形になり、秋植えすると革質の葉を数個伸ばし、中央から剛直な花茎を出し、茎頂に数個の花をつけます。花色は白、黄、青などで、切り花に多く用いられています。花茎は長さ50cm内外になり、花径は10cm以上になります。庭植えにも適し、4~5月に開花します。
No.0508 ヒオウギ Iris domestica
多年草。分枝する根茎が短くはう。葉は2列に互生し扇状に並び、幅広い剣状で長さ30~50cm、幅2~4cm、緑色で粉白を帯びます。花茎は高さ60~100cm、上部が分枝し、枝端に苞がつき、そこから長さ1~4cmの小花柄が複数出て2~6個の花がつきます。7~9月に開花、花は径約4cmで、放射相称で上向き。花被片は6個で狭長楕円形、内外片とも同形でほぼ同大ですが、内片の方が幅広い。橙色で内外片とも内面全域に赤色の斑点があります。基部は合着します。雄しべは3個で、花柱を囲んで立ち、花被片の基部につきます。葯は黄橙色。花柱上部は糸状に3裂します。蒴果は倒卵状楕円形で長さ約3cm、種子が中軸についたまま子房各室の背側で裂開します(胞背裂開)。種子は径約5mmの球形、黒色で光沢があり、ぬばたまと呼ばれます。本州(関東地方以西)、四国、九州、琉球;朝鮮半島、中国、東南アジア、インドに分布します。山地の草原に生育します。栽培もされます。植生の遷移により減少が著しいです。
No.0508.a ダンフォルディアエアヤメ Iris danfordiae
和名は筆者の仮称。多年草。矮性で、球根植物。高さは10~15cm。3~4月のはじめ、鮮やかな黄色い花を咲かせます。花には甘い香りがあります。葉は細長く、花後に伸びますが、春の終わりには枯れて休眠します。トルコ南部のトロス山脈が原産。針葉樹林や森の端、雪線に近い露出した乾燥した岩が多く日当たりの良い斜面に生育します。日本で栽培されることがあります。
No.0509 ニワゼキショウ Sisyrinchium rosulatum
1年草または多年草。茎葉は叢生します。葉は線形で長さ4~8cm、幅2~4mm、縁に微細な鋸歯があります。花茎は高さ約15cm、偏平できわめて狭い翼があります。4~6月に開花。花は径約1cm、淡紫色か白色。花被片は倒卵状楕円形、基部は合着して帯黄色。雄しべの長さ2.5mm以下、下半分は合着し壷状で黄腺毛を密生します。蒴果は球形で、径約3mm。種子は黒褐色で小さく多数。北アメリカ原産の帰化植物で、明治時代に渡来し、北海道から琉球までの各地に野生化します。日当りの良い道端や芝生の中などに生育します。セッカニワゼキショウは純白花のニワゼキショウ。
No.0509.a オオニワゼキショウ Sisyrinchium iridifolium
1年草。花茎の高さは約25cm、狭い翼があります。葉の幅4~8mm。4~6月に開花。花は淡青紫色で、径1cm以下。蒴果は径約5mm。種子は黒褐色で凹凸があります。北アメリカ原産と推定される帰化植物。
No.0510 バンコウカ Crocus sativus
『Ylist』ではサフラン。本来は薬用、染料あるいは香料としてのサフランを得るために栽培されていましたが、観賞用にも用いられるようになり、花そのものもサフランと呼ばれるようになりました。野生個体群は発見されておらず、自生のクロッカスとして、青銅器時代である前3200年~前3000年頃、アテネ周辺(およびクレタ島)に生育していた Crocus cartwrightianus から選抜されたものと考えられ、この種が花柱の分枝が葯より短いのに対し、本種は花はより大きく、花柱は葯より長く突出して下垂します。葉は10枚以上と多く、開花時に伸長して開花後に著しく伸びます。花は大きく有香で淡紫色です。11月初旬に開花します。花糸は白色で、葯は黄色です。花柱は3裂して鮮血赤色をし、この部分より加工品としてのサフランを得ます。かつてサフランとは花柱枝を集めて乾燥させたものを指しましたが、後には花そのものもサフランと呼ばれるようになりました。1オンス(約30g)の乾燥花柱枝を得るのに4300本もの花が必要でとても高価で、しかも薬品、香料、薬味、染料など多目的に使われる重要な商品でした。一説では語源がアラビア語で黄色を意味するザファランと言われることかもわかるように、古くから衣料を染めるため、また料理の色や香り付けに用いられました。西は地中海から東はカシミールまで広い地域で利用され、日本でも有名な料理としてはパエリア・ブイヤベース・ミラノ風リゾット・サフランライスがあり、いずれの黄色もサフランによるものです。ただし、現在では安価な代用品であるウコンが用いられることも多いです。カレーの黄色も元々サフランによるものとされます。リウマチ、痛風、天然痘に効く薬とされ、後には船酔い防止、安産のまじないにも用いられていました。減数分裂異常により個別に有性生殖に至らず、根茎を分割して植えつけるなど品種改良の手法を経て栄養増殖します。
No.0511.a クリサントゥスハナサフラン Crocus chrysanthus
クリサントゥスハナサフランは筆者の仮称。園芸においてクロッカスと呼称されるものの黄色い種類です。ギリシャ、アルバニア、ブルガリア、旧ユーゴスラビア、ロマニア、トルコ原産。球茎の薄皮は膜状または皮革状。2~3月に開花し、花が鮮橙黄色です。原種の白花は var. albidus。花は上向きに咲き、椀形。ハナサフラン Crocus vernus の系統より花が小さく、球茎も小さく、葉もやや細いものが多いです。
No.0513 ヒメヒオウギズイセン Crocosmia x crocosmiiflora
多年草。別名モントブレチア。草丈は0.5~1mで、葉は根生し、幅は5~35mm。葉に中央脈があります。6~8月開花、穂状花序で、径約3cmの橙赤色の花が2列にたくさんつきます。花被片6個は狭楕円形で、先は平開し、内側の中心部は黄色で2個の橙赤色の斑紋があります。花被片の基部は合着して筒状、子房は2個の苞葉に抱かれてます。ヒオウギズイセン C. aurea とヒメトウショウブ C. pottsii の栽培雑種として1880年にヨーロッパで育成された園芸植物。明治中期(1890年頃)に渡来しました。日本全土に帰化します。
No.0515 トウショウブ Gladiolus x gandavensis
多年草。数多くの交配、変異、淘汰を繰り返し、今日栽培されている広範な種類の夏咲きグラジオラスの一種。花の色彩は豊富で、色調、花形の変化に富み、花の大きさも径6.4cm以下の極小輪から14cm以上の巨大輪までと様々です。強健で成長が旺盛であり、きわめて花つきがよく、多数の花が同時に咲きます。春植え球根として、切り花、花壇用に広く栽培されており、園芸品種もきわめて多いです。高性・大輪の園芸品種群をグランディフロラ系と総称するのに対し、丈が低くて小輪系の園芸品種群をピクシオラ系と呼びます。
No.0515.a グラジオラス Gladiolus x colvillii
多年草。グラジオラスという名称は園芸個体群の総称として用いられることが多いですが、『Ylist』では Gladiolus x colvillii の和名として与えられているのでここではこれに従います。南アフリカの種 G. tristis と G. cardinalis からロンドンのチェルシーの苗床職人 James Colville によって繁殖され、1823年に最初に記載されました。濃いピンク色の花で、下の3つの花弁にそれぞれクリーム色の縞模様があるのが原種で、1826年に淡いピンク色の葯を持つ白い花を持つ G. colvilii ‘Alba’ を売りに出され、1871年に完全に白色の花を持つ G. colvilii ‘The Bride’ を売り出されました。G. x gandavensis との植物学的な区別についての文献を筆者はまだ確認していませんが、白い花の園芸個体群が該当すると思われます(今後要検証)。
No.0516 アサギズイセン Freesia x hybrida
通称フリージア。多年草。3~4種のものが先祖になって改良されたものとされますが、おもに F. refracta と F. armstrongii に由来します。園芸的に戦前までは、F. refracta var. alba やバターカップが多く栽培されていましたが、戦後はアメリカから入った新しい園芸品種や八丈島の浅沼氏が作り出した園芸品種も広く栽培されるようになりました。さらに近年にいたりオランダから大輪系品種が続々と入り、これまでの園芸品種にとって代わりました。ふつう6節を有する球形植物で、球茎は各節ごとに繊維質の外皮でおおわれ、休眠が破れると頂端の芽が伸長して花を咲かせます。花は漏斗状で長さ1.5~5cmで白色または黄色ですが、園芸品種には赤色や紫色などの色彩豊かなものが多いです。細長い弓形の花茎の頂端に総状花序を形成し、通常6~10個の小さな花をつけます。花被片は6個で雄しべは3個で、花柱は短い3枝に分かれ、各枝はさらに先端が2裂します。子房は2室だがふつうほとんど結実しません。原産地は南アフリカ南部のケープ地方で比較的低温(8~10℃)となる冬(7~8月)に開花しますが、日本では芳香のある高尚な早春の花として切り花または鉢植えとして鑑賞されます。
引用文献
神奈川県植物誌調査会. 2018. 神奈川県植物誌2018 電子版. 神奈川県植物誌調査会, 小田原. 1803pp. ISBN: 9784991053726
塚本洋太郎. 1994. 園芸植物大事典 コンパクト版. 小学館, 東京. 3710pp. ISBN: 9784093051118