【種子植物図鑑 #129】ヤマグルマ科の種類は?写真一覧

種子植物図鑑
Trochodendron aralioides

ヤマグルマ科 Trochodendraceae は常緑の小高木。葉は互生、単葉で、托葉はありません。花は頂生の短い総状花序につき、長い小花梗をもち、小型で両性、花被はありません。雄しべは多数、心皮は5~10個、1輪にならび、下部は互いに癒合します。果実は袋果の集まりで、種子は線形で、多数。東アジアに1属のみがあるAPG体系では、ヤマグルマ科は1科でヤマグルマ目を構成します。

本記事ではヤマグルマ科の植物を図鑑風に一挙紹介します。

基本情報は神奈川県植物誌調査会(2018)に基づいています。写真は良いものが撮れ次第入れ替えています。また、同定は筆者が行ったものですが、誤同定があった場合予告なく変更しておりますのでご了承下さい。

スポンサーリンク

No.1325 ヤマグルマ Trochodendron aralioides

常緑小高木。葉には長さ3~8cmの長い柄があり、葉身は長さ8~15cm、幅2~8cmの広倒卵形~狭倒卵形で、先は多少尾状になり、上部には波状鈍鋸歯があります。枝端に長さ7~12cmの花序をつけます。果実は径7~10mmの偏球状。花期は5~6月で、果実は秋に熟します。本州(山形県以南)、四国、九州、琉球;朝鮮、台湾に分布します。急傾斜地や岩塊地、岩壁などに多く、樹上に生えることもあります。葉の幅が狭く、倒披針形になるものをナガバノヤマグルマ f. longifolium と呼び、母種に混生しますが、区別しにくい個体も多い。

ヤマグルマの葉
ヤマグルマの葉

引用文献

神奈川県植物誌調査会. 2018. 神奈川県植物誌2018 電子版. 神奈川県植物誌調査会, 小田原. 1803pp. ISBN: 9784991053726

タイトルとURLをコピーしました