【種子植物図鑑 #068】ユリズイセン科の種類は?写真一覧

種子植物図鑑
Alstroemeria pulchella

ユリズイセン科 Alstroemeriaceae はほとんどが多年生。分布は中南米。塊茎や地下茎を持つものが多く、ユリズイセンの仲間は花が美しいものが多く、園芸植物として改良が進んでいます。花は内花被片3枚と外花被片3枚(合着する場合としない場合あり)、雄蕊は内側3本と外側3本、雌蕊は3本の心皮が融合して1本に見え、子房下位です。

本記事ではユリズイセン科の植物を図鑑風に一挙紹介します。

基本情報は塚本(1994)に基づいています。写真は良いものが撮れ次第入れ替えています。また、同定は筆者が行ったものですが、誤同定があった場合予告なく変更しておりますのでご了承下さい。

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No.0317.a ユリズイセン Alstroemeria pulchella

多年草。草丈1mくらいになり、葉は長楕円形またはへら形です。茎の頂部に短い花柄をもった花が散形状につきます。6個の花被片は等長で筒状をなして半開します。花色は赤く、頂部は黄緑色で内側に黒色の短い条斑が多くあります。塊茎は地表から浅いところにできてよく分球します。春と秋の気温の低いときはよく茂るが真夏の高温期には弱り、5~6月と秋に開花します。アルストレメリア属は、南アメリカに50種ほどが分布していますが、現代の園芸品種は主にチリ原産種が育種の交配親になっています。チリ以北のものは耐寒性がない。肉質で円筒状の塊茎または肥大地下茎をつくりますが、種によっては塊茎のある深さが違う。茎葉は葉柄がねじれているので裏面が表を向くことが多いです。花は頂生の花序をなしてつき苞があります。花被片は6個あり、雄しべも6個あります。子房は下位で3室あり、花柱は1個で柱頭は3裂します。果実は蒴果です。ブラジル北部原産。

ユリズイセンの葉
ユリズイセンの葉
ユリズイセンの花
ユリズイセンの花

引用文献

塚本洋太郎. 1994. 園芸植物大事典 コンパクト版. 小学館, 東京. 3710pp. ISBN: 9784093051118

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