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ウリクサ・アゼナ・アメリカアゼナの違いは?似た種類の見分け方を解説

07.3453 ウリクサ 花 植物
Torenia crustacea

ウリクサ・アゼナ・アメリカアゼナはいずれもアゼナ科に含まれ、葉が対生し、葉腋に小さな唇形花をつけるのが特徴の小型の一年草です。かなり地味で目立たない種類ですが花がよく似ており、混同されやすい仲間です。これら3種は生息地・葉・花に違いが現れています。ただ、この3種の他にもアゼナ科にはよく似た種類が多数含まれており、慎重に同定する必要があります。本記事ではアゼナ科の分類・形態について解説していきます。

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※当サイトは日本語が原文です。他言語は自動翻訳されたものであり、学名や専門用語が間違っている可能性があります。

ウリクサ・アゼナ・アメリカアゼナとは?

ウリクサ Torenia crustacea は日本の北海道・本州・四国・九州・琉球;朝鮮・中国・東南アジア・ミクロネシアに分布し、畑や道端に生える一年草です(神奈川県植物誌調査会,2018)。

アゼナ Lindernia procumbens は日本の本州・四国・九州・琉球;北半球の熱帯~温帯に広く分布し、水田や湿地に生える一年草です。

アメリカアゼナ Lindernia dubia subsp. major は北アメリカ原産の帰化種で、戦後急に各地で見られるようになり、水田などのやや湿り気のあるところに生える一年草です。

いずれもアゼナ科に含まれ、葉が対生し、葉腋に花をつけ、花は萼が筒形で5裂、花冠は2唇形、上唇は2裂、下唇は幅広く3裂し、距はないという特徴がある小型の一年草です。

普通に全域で生える野草で一般的ではありますが、花が小型で地味であまり気づかれない上に、花がアゼナ科ではいずれもよく似た仲間で、混乱することがあります。

ウリクサ・アゼナ・アメリカアゼナの違いは?

アゼナ科には多数の種類が含まれますが、ひとまず有名な3種について考えていきます(林ら,2013;神奈川県植物誌調査会,2018)。

大前提として、アゼナ科の中でもウリクサはハナウリクサ属、アゼナとアメリカアゼナはアゼナ属に含まれるという違いがあります。そのため、分類上隔たりがあります。

具体的な違いとしては、ハナウリクサ属(ウリクサ)では萼は先が浅く5裂し、萼裂片は萼筒より短いのに対して、アゼナ属(アゼナとアメリカアゼナ)では萼は基部近くまで深く5裂し,萼裂片は狭卵形で萼筒より長いという点が挙げられます。

属レベルの違いとしては以上ですが、ウリクサ・アゼナ・アメリカアゼナに絞れば他にも違いがあります。

生息地に関してはウリクサでは畑や道端に生えるのに対して、アゼナとアメリカアゼナでは水田や湿地に生えるという違いがあります。

葉に関しては、ウリクサでは卵形~広卵形であるのに対して、アゼナとアメリカアゼナでは卵円形~楕円形であるという違いがあります。

花に関しては、ウリクサでは中央の裂片に濃い青紫色の斑紋があり、花弁の縁の色がやや濃いのに対して、アゼナとアメリカアゼナでは特別な斑紋は見当たらないという違いがあります。

ウリクサの葉上面:卵形~広卵形。
ウリクサの葉上面:卵形~広卵形。|© 2021-2026 生態情報 Kenichi Ikeda
ウリクサの葉下面
ウリクサの葉下面|© 2021-2026 生態情報 Kenichi Ikeda
ウリクサの花:濃い紫色の斑紋が目立つ。
ウリクサの花:濃い紫色の斑紋が目立つ。|© 2021-2026 生態情報 Kenichi Ikeda

アゼナとアメリカアゼナの違いは?

アゼナとアメリカアゼナに関しては、アゼナでは葉の鋸歯はくぼむ程度で不明瞭であるのに対して、アメリカアゼナでは葉に少数の鋸歯があるというのが最も大きな違いとなります。

他にもアゼナでは雄しべ4本に葯があり、果実の先は鈍頭で丸く、種子に横の隆起脈はなく、縦方向に縁が肥厚した半円形ひれ状の張り出しが並びルーペでは湾曲した微細な毛のように見えるのに対して、アメリカアゼナでは雄しべ4本のうち葯は2本だけにつき、果実の先は尖り、種子には横の隆起脈があり、種子の縁部に肥厚部はないという違いもあります。

現在アゼナを駆逐する勢いでアメリカアゼナが分布を広げています。

アゼナの葉:卵円形~楕円形で全縁。
アゼナの葉:卵円形~楕円形で全縁。|By Erik Simons – https://www.gbif.org/fr/occurrence/2839826435, CC BY 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=115799579
アゼナの花:斑紋なし。
アゼナの花:斑紋なし。|By 葉子 – https://www.inaturalist.org/photos/28421686, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=143524053
アメリカアゼナの葉と花:葉には鋸歯あり、花には斑紋なし。葉の基部はくさび形で、茎をあまり抱かない。
アメリカアゼナの葉と花:葉には鋸歯あり、花には斑紋なし。葉の基部はくさび形で、茎をあまり抱かない。|By Show_ryu – Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11106533

他に似た種類はいる?

アゼナ科は種数は限られていますが、花がよく似ているので思ったよりも近縁種が多く存在しています。

タケトアゼナ Lindernia dubia subsp. dubia はアメリカアゼナの亜種関係にあるもので、非常にアメリカアゼナに似ていますが、葉の基部は少なくとも茎の中部以上につく葉では基部は円形~楕円形で茎を抱きます。アメリカアゼナでは葉の基部は茎の上部につく葉でも明らかなくさび形で茎を抱きません。

ヒメアメリカアゼナ Lindernia anagallidea は植物体全体に若い時は腺毛が密生し、のちに花柄や果実に残ります。他のアゼナの種類では植物体は通常明らかな腺毛はありません。アメリカアゼナ等と同じく外来種ですが、わずかしか記録がありません。

アゼトウガラシ属のアゼトウガラシ Vandellia micrantha は葉の鋸歯は浅く少数で目立たず、果実は萼の3〜4倍でトウガラシのような見た目になり、花には黄色い斑紋があります。

スズメノトウガラシ属のヒロハスズメノトウガラシ Bonnaya verbenifolia やエダウチスズメノトウガラシ Bonnaya grandiflora は葉の鋸歯は鋭く尖り多数あり、果実は果柄は果体と同じくらい太く、花は横に押しつぶされたような形になっています。

ハナウリクサ(トレニア)は園芸種で、ウリクサはトレニア属ではありますが、花も葉も大型で見た目は全く異なります。

タケトアゼナの葉と花:葉の基部は円形~楕円形で茎を抱く。
タケトアゼナの葉と花:葉の基部は円形~楕円形で茎を抱く。|By Ayotte, Gilles, 1948- – Bibliothèque de l’Université Laval, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=127882780
ハナウリクサ(トレニア)の葉
ハナウリクサ(トレニア)の葉|© 2021-2026 生態情報 Kenichi Ikeda
ハナウリクサ(トレニア)青色花型の葉
ハナウリクサ(トレニア)青色花型の葉|© 2021-2026 生態情報 Kenichi Ikeda
ハナウリクサ(トレニア)白色花型の葉
ハナウリクサ(トレニア)白色花型の葉|© 2021-2026 生態情報 Kenichi Ikeda

引用文献

林弥栄・門田裕一・平野隆久. (2013). 山溪ハンディ図鑑 1 野に咲く花 (増補改訂新版). 山と渓谷社. ISBN: 9784635070195

神奈川県植物誌調査会. (2018). 神奈川県植物誌2018 電子版. 神奈川県植物誌調査会. ISBN: 9784991053726, https://flora-kanagawa2.sakura.ne.jp/efloraofkanagawa.html

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