【種子植物図鑑 #086】ヒガンバナ科の種類は?写真一覧

種子植物図鑑
Lycoris radiata f. bicolor

ヒガンバナ科 Amaryllidaceae はふつうは鱗茎をもつ多年草で、葉は根生葉となります。花は両性で放射相称または左右相称。散形花序を頂生するか花茎に1個つき、花序基部に総苞をもちます。外花被片3個、内花被片3個で、副花冠があるものもあります。雄しべはふつう6個で、子房は3室で中軸胎座。果実は蒴果で、稀に液果のものもあります。ヒガンバナ科はアガパンサス亜科 Agapanthoideae(アガパンサス属 Agapanthus のみ、日本では自生はなく園芸種のみ)、ネギ亜科 Allioideae(ネギ属、ハナニラ属、ハタケニラ属など)、ヒガンバナ亜科 Amaryllidoideae(ハマオモト属、ヒガンバナ属、スイセン属、タマスダレ属など)からなります。APG体系でヒガンバナ科はクサスギカズラ目となり、ユリ科Liliaceae からネギ亜科全体が移動し、さらにツルボ亜科 Scilloideae とされていたハナニラ属が移動しました。旧ユリ科ネギ亜科やハナニラ属は散形花序(ときに1花)を持ち、花序の基部に膜質の総苞葉があることでヒガンバナ科と共通点があります。

本記事ではヒガンバナ科の植物を図鑑風に一挙紹介します。

基本情報は塚本(1994)、神奈川県植物誌調査会(2018)に基づいています。写真は良いものが撮れ次第入れ替えています。また、同定は筆者が行ったものですが、誤同定があった場合予告なく変更しておりますのでご了承下さい。

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  1. No.0529 ノビル Allium macrostemon
  2. No.0530 ニラ Allium tuberosum
  3. No.0532 エゾネギ Allium schoenoprasum var. schoenoprasum
  4. No.0534 ヤマラッキョウ Allium thunbergii
  5. No.0535 ラッキョウ Allium chinense
  6. No.0536 ニンニク Allium sativum
  7. No.0537 ネギ Allium fistulosum var. giganteum
  8. No.0538 タマネギ Allium cepa
  9. No.0539.a ミツカドネギ Allium triquetrum
  10. No.0539.b オトメニラ Allium neapolitanum
  11. No.0539.c ハタケニラ Nothoscordum gracile
  12. No.0539.d ニラモドキ Nothoscordum bivalve
  13. No.0540 ハナニラ Tristagma uniflorum
  14. No.0541 ハマオモト Crinum asiaticum var. japonicum
  15. No.0541.1 タイワンハマオモト Crinum asiaticum var. sinicum
  16. No.0543 ヒガンバナ Lycoris radiata var. radiata
  17. No.0543.1 シナヒガンバナ Lycoris radiata var. pumila
  18. No.0543.2 ニシキヒガンバナ Lycoris radiata f. bicolor
  19. No.0544 シロバナマンジュシャゲ Lycoris x albiflora
  20. No.0545 ショウキズイセン Lycoris traubii
  21. No.0547.a メモリアコルシーアマルクリヌム x Amarcrinum memoria-corsii
  22. No.0549 オオマツユキソウ Leucojum aestivum
  23. No.0549.a アキザキスノーフレーク Acis autumnalis
  24. No.0550 ニホンズイセン Narcissus tazetta var. chinensis
  25. No.0550.1 ヤエズイセン Narcissus tazetta ‘Plenus’
  26. No.0552 ラッパズイセン Narcissus pseudonarcissus
  27. No.0552.a キクラミネウススイセン(テータテート) Narcissus cyclamineus ‘Tete a tete’
  28. No.0554 アマリリス Hippeastrum x hybridum
  29. No.0555 タマスダレ Zephyranthes candida
  30. No.0556 サフランモドキ Zephyranthes carinata
  31. No.0556.a ツビスパツサタマスダレ Zephyranthes tubispatha
  32. No.0556.b ビフィダタマスダレ Zephyranthes bifida
  33. No.0556.c キバナタマスダレ Sternbergia lutea
  34. No.0556.d ムラサキクンシラン Agapanthus africanus
  35. No.0556.e フエフキスイセン Cyrtanthus mackenii subsp. mackenii
  36. No.0556.f ウケザキクンシラン Clivia miniata
  37. 引用文献

No.0529 ノビル Allium macrostemon

多年草。鱗茎は球形で白い膜質の外皮に包まれます。葉は線形、中空で断面は3日月形。花茎は高さ40~80cm、花は5~6月、淡紅紫色、花序の一部または全部の花がむかごになることも多いです。散布体としてポロポロ落ちて新しい個体になって繁殖します。田んぼや畑の周囲に、花を咲かせずむかごだけの個体が多く見られる理由は、人の手によって頻繁に雑草の草刈りが行われるために、花を咲かせて種子をつけるよりも、効率良く子孫を残すことができるためだと考えられています。北海道、本州、四国、九州;朝鮮、中国に分布します。県内全域に普通で、畑や水田の畦、土手に生えます。野草として鱗茎や葉を食用にし、農地近くに多いので、古く中国から渡来したという説もあります。

ノビルの茎
ノビルの茎
ノビルの花
ノビルの花
ノビルの零余子(むかご)
ノビルの零余子(むかご)

No.0530 ニラ Allium tuberosum

多年草。全草強い臭いがあります。狭卵形~披針形の鱗茎の下端から、明らかな根茎が出て連結し束状になります。基部や鱗茎はシュロ状の繊維に被われます。葉は扁平で幅3~6mm、鈍端に終ります。花茎は高さ30~50cm、花は8~10月、白色の花が散形花序につく。花被片は長楕円状披針形で先がとがり、長さ約5mm、開出します。本州、四国、九州;パキスタン、インド、中国に分布するといわれますが、古くから野菜として畑に栽培し、日本では真の自生か、栽培したものが広がったのかよく分かっていません。おそらく畑で栽培されていたものが土手、畦、空地などに広く逸出しています。和食で汁の実や薬味、おひたし、炒め物などにするほか、中華料理や朝鮮料理によく用いられます。レバニラ炒め、ニラ玉、ニラ饅頭、餃子が代表。

ニラの花
ニラの花

No.0532 エゾネギ Allium schoenoprasum var. schoenoprasum

多年草。基本種エゾネギ A. schoenoprasum var. schoenoprasum の変種として扱われています。アサツキとは花被片の先の形が短く尖ることで区別され、花茎が葉束の横に離れて出ることがある点、花色が白色から淡紅紫色になる点が特徴です。

エゾネギの葉
エゾネギの葉

No.0534 ヤマラッキョウ Allium thunbergii

多年草。鱗茎は狭卵形で外皮は硬く、ときに繊維状に残ります。葉は広線形で中空、断面は鈍3角形。花茎は高さ30~60cm、花は9~11月、花被片は紅紫色で楕円形、長さ約5mm。葯は赤褐色。花糸の基部の歯牙ははっきりしません。葉は冬に枯れます。本州(秋田県以南)、四国、九州;朝鮮半島、中国、台湾に分布します。山地の草地、草原、土手などに生えます。白花の品種をシロバナヤマラッキョウ f. albiflorum と言います。

ヤマラッキョウの葉
ヤマラッキョウの葉
ヤマラッキョウの花
ヤマラッキョウの花

No.0535 ラッキョウ Allium chinense

多年草。鱗茎の外皮は薄い膜質。花茎は高さ30~50cm、花は9~11月。花柄が長さ20~30mmと長い。花糸の基部に大きな歯牙があります。葉は夏に枯れ、秋から冬に青いです。中国原産、東アジアで栽培される。しばしば、栽培品が畑地周辺や市街地に逸出しています。日本ではラッキョウ漬けとして食用されます。

ラッキョウの葉
ラッキョウの葉

No.0536 ニンニク Allium sativum

多年草。英語でガーリック。中央アジア原産と推定されていますが、栽培種しか知られていません。鱗茎は4~10個の鱗片からなるが、鱗片内で分球(2次鱗片の形成を)しやすい栽培品種では、2次鱗片を含めた数は十数個以上(多いものでは30個以上)になります。葉は扁平で、4~6個あります。花茎は高さ0.5~1mになり、多数の花を散形花序につけます。ただし、小花はロシア産の一部系統を除くと一般には不稔で、総苞内に珠芽を混生します。鱗茎を食用にする野菜になります。西方・インド・熱帯アジアへは古代に伝わったようで、すでに古代エジプト(紀元前3200年ごろ)で利用されていました。中国ヘは漢の時代に伝わり、日本へは中国を経由して記紀・万葉の時代に伝わったようですが、確かな記述の見られるのは『草本和名』(918年)が最初です。肉の臭みを消し、料理に食欲をそそる香味を付与することから香味野菜の代名詞的存在であり、中国料理、朝鮮料理、イタリア料理、フランス料理、インド料理、ブラジル料理など様々な料理に用いられます。ガーリックバター、ガーリックライス、ガーリックトースト、ペペロンチーノ、アヒージョ、日本の餃子、醤油漬け、豚骨ラーメンが代表。

ニンニクの葉
ニンニクの葉
ニンニクの鱗茎
ニンニクの鱗茎

No.0537 ネギ Allium fistulosum var. giganteum

ネギの葉
ネギの葉

No.0538 タマネギ Allium cepa

多年草ですが、栽培上は一、二年草としてあつかっています。タマネギの葉身は中空の円筒状で、先がとがり表面はろう物質でおおわれています。葉鞘は円筒状で、長日、温暖条件で肥厚して鱗茎となり、全体として球となります。花茎は葉より長く、円筒状で中央部がふくらみ、肉厚く頂部に花序をつけます。花は複散形花序につき、開花は小花序ごとに始まり、全体が球状になります。花被が開くのでネギと区別できます。鱗茎を野菜として利用します。中央アジア山岳地帯原産です。古代エジプトで栽培され、壁画にもみられます。ギリシア、ローマ時代には栽培品種が分化し、『旧約聖書』にも記されています。しかし、欧米一帯に広まったのは16~17世紀です。中国での普及は新しいですが現在の栽培は広いです。日本への渡来は幕末または明治初年で、本格的な栽培は大正時代以降です。北海道で最初に種子を導入し試作したのは1871年(明治4)で、1882年(明治15)ごろには直播栽培が定着し、北海道は当時全国一の産地になりました。料理はオニオンスライスの他、フライドオニオン、オニオンリング、オニオンスープ、具材としてはカレー、シチュー、肉じゃが、味噌汁、オムレツ、親子丼、牛丼、デミグラスソース、トマトソース、タルタルソース、サルサが代表。

タマネギの葉
タマネギの葉
タマネギの鱗茎
タマネギの鱗茎

No.0539.a ミツカドネギ Allium triquetrum

多年草。別名アリウム・トリケトラム。ニラのような臭いがあります。鱗茎はほぼ球形で、外皮は薄い膜質。葉は幅約5~9mmの広線形で、扁平。花期は4~6月。花茎には3稜があり、断面は3角形。3~15個ほどの花をつける散形花序で、基部に細長い苞があります。花被片は広披針形で、長さ約10~15mm、白色で内側に緑色の筋が入るのが特徴。花はネギ属 Allium としては大きく、釣鐘形で垂れます。地中海沿岸原産でヨーロッパ南西部、アフリカ北西部、マデイラ島、カナリア諸島に自生し、牧草地、森林伐採地、川岸、海抜850mまでの道端で育ちます。イギリス諸島、ニュージーランド、トルコ、オーストラリア、カリフォルニア、オレゴン、および南アメリカにも導入されており、これらの場所のいくつかでは侵略的外来種として知られています。日本では観賞用に栽培され、近年野生化しています。全草が食用とされており、バターと混ぜてガーリックバターのように使用したり、葉や花を炒め物にしたり、球根はピクルスなどに利用されています。「ネギやネギのような微妙な風味」があるとされます。

ミツカドネギの葉
ミツカドネギの葉
ミツカドネギの花
ミツカドネギの花

No.0539.b オトメニラ Allium neapolitanum

多年草。別名アリウム・ネアポリタヌム、アリウムコワニー。

オトメニラの葉
オトメニラの花

No.0539.c ハタケニラ Nothoscordum gracile

多年草。葉は長さ20~40cm、幅4~10mm。花茎は高さ30~50cm。花は5~6月で、10~15個の花からなります。花被片は白色で芳香があり、葯や花糸は若いうちは暗褐色~紅紫色だが、やがて黄色になります。北アメリカ南部~熱帯アメリカの原産。ハタケニラ属で、世界各地に帰化するのは本種のみです。日本へは明治の中ごろに渡来しました。花被片は白色で、中脈がピンクを帯びることから同属のニラモドキから区別できます。インターネットでは混同されているので注意。本種には N. fragransN. inodorum という学名があてられていましたが、Stearn(1986)が上記の学名が正名であることを明らかにしています。

ハタケニラの葉
ハタケニラの花

No.0539.d ニラモドキ Nothoscordum bivalve

多年草。葉は長さ10~20cm、幅2~4mm。花は5月。花茎は10~30cmで、5~12の花からなります。花被片は白色で、基部と脈は黄色。長さ9~13mm。葯は黄色で、長さ約2mm。夏に親株のもとに小鱗茎ができて増えます。北アメリカ東部原産で、鑑賞用に栽培され、逸脱します。葉は幅2~4mm、花は5~12個、花被片は白色で、基部寄りが黄色である点でハタケニラと区別できます。インターネットでは混同されているので注意。

No.0540 ハナニラ Tristagma uniflorum

別名セイヨウアマナ。多年草。全草にニラの臭いがあります。鱗茎は長さ約2cmで卵形。葉は広線形でよじれ、偏平、肉質で、長さ10~25cm、幅5~8mm。花茎の高さ10~20cm。花は3~4月、花茎の先に1~2花を上向きに開きます。白色で紫色のかげりがあり、花被片の中央に紫色の筋が目立ちます。花被片は径3.5~4.5cm。花被は6中裂し、裂片は開出します。花茎には苞葉が1対あります。春期のみ地上に現れます。アルゼンチン原産、世界中で栽培される。日本には明治期に観賞用として導入され、各地で帰化しています。

ハナニラの花
ハナニラの花

No.0541 ハマオモト Crinum asiaticum var. japonicum

多年草。別名ハマユウ。花茎は高さ30~50cm、径3~7cm。葉は常緑で光沢のある帯状披針形、長さ30~70cm、幅4~10cm。基部は葉鞘となって鱗茎を包みます。7~9月開花、花茎は高さ50~80cm、散形花序に多数の花をつけます。花被片は白色で、線形、長さ7~8cm、幅5~8mm。反り返って咲き、芳香があります。花被片の合着した筒部は、長さ5~6cm。蒴果は長さ2~2.5cm、種子は球形で径2~3cm。海岸の砂浜に生育します。本州(関東南部以西)、四国、九州、琉球;中国、マレーシア、インドに分布します。年平均気温15℃(最低気温-3.5℃)の等温線が北限で、これをハマオモト線と呼ぶ。千葉県南部にも産しますが、三浦半島の横須賀市佐島の天神島が北限です。

ハマオモトの葉
ハマオモトの葉
ハマオモトの花
ハマオモトの花

No.0541.1 タイワンハマオモト Crinum asiaticum var. sinicum

多年草。別名オガサワラハマユウ、 オガサワラハマユウ、オオハマオモト。草丈は1.5m程度。大形種で、根際の茎の太さは20cmに達します。葉の長さは2m。6~7月頃、葉腋から扁平な花茎を出し、白色で芳香のある花をつけます。花弁は筒状で細長く、外側に湾曲し下垂します。果実は径4cm程度で青褐色に熟します。日本(小笠原諸島、琉球諸島);台湾、中国南部、太平洋諸島に分布します。

タイワンハマオモトの葉
タイワンハマオモトの葉

No.0543 ヒガンバナ Lycoris radiata var. radiata

多年草。別名マンジュシャゲ。鱗茎は広卵形で径約3cm、外皮は黒色。葉は晩秋に出て叢生し、翌年4月に枯れます。光沢のある深緑色、帯状で長さ30~40cm、幅6~8mm。花茎は9月下旬に出て、高さ30~50cmとなり、5~7個の花をつけます。花被片は鮮赤色、倒披針形で長さ40mm、幅5~6mm、強く反曲します。筒部は6~10mm。雄しべは著しく突出します。果実は不稔で、種子はできません。本州、四国、九州、琉球に分布します。特に鱗茎にはリコリンなどのアルカイドを含みます。中国原産で古い時代に渡来し広がったと考えられています。田畑の縁、堤防、墓地などに群生します。稲作の伝来時に土と共に鱗茎が混入してきて広まった、あるいは土に穴を掘る小動物(モグラ、ネズミ等)を避けるために有毒な鱗茎を敢えて持ち込み、畦や土手に植えたとする説もあります。モグラは肉食のためヒガンバナとは無縁という見解もありますが、エサのミミズがヒガンバナを嫌って土中に住まないために、このヒガンバナの近くにはモグラが来ないとも言います。しかしいずれも筆者は科学的根拠について確認していません。実際にモグラにヒガンバナの鱗茎を与えた例では摂食と吐き出しを繰り返したとのこと(安藤ら,2016)。鱗茎は適切に用いれば薬になり、また水に晒して毒を除去すれば救荒食にもなる点も有名です。三倍体(2n=33)で不稔であるため中国で突然に生まれた三倍体のヒガンバナが日本に持ち込まれたとされます。

ヒガンバナの葉上面
ヒガンバナの葉上面
ヒガンバナの葉下面
ヒガンバナの葉下面
群生したヒガンバナの花
群生したヒガンバナの花

No.0543.1 シナヒガンバナ Lycoris radiata var. pumila

ヒガンバナの原種。別名コヒガンバナ。2倍体(2n=22)のため稔性があり、花期が9月初旬、鱗茎や葉が軟らかいことからヒガンバナと区別されます(西山,1939)。また葉はヒガンバナが濃緑色であるのに対してシナヒガンバナは黄緑色、花はヒガンバナが濃紅色であるのに対してシナヒガンバナは淡い紅色です。中国原産で、日本でも観賞用に栽培されます。以下写真個体は色が淡く、花数が少ないともされることからシナヒガンバナとしましたが、ヒガンバナである可能性もあります。

シナヒガンバナの花
シナヒガンバナの花

No.0543.2 ニシキヒガンバナ Lycoris radiata f. bicolor

花被に白色の縁取りができるヒガンバナの品種。稀に見られます。花被片の縁が波打つものと波打たないものがあります。

群生したニシキヒガンバナの花
群生したニシキヒガンバナの花
ニシキヒガンバナの花
ニシキヒガンバナの花

No.0544 シロバナマンジュシャゲ Lycoris x albiflora

多年草。花は白色。核型などからショウキズイセン L. traubii とヒガンバナの雑種由来とされています。

シロバナマンジュシャゲの花
シロバナマンジュシャゲの花

No.0545 ショウキズイセン Lycoris traubii

多年草。鱗茎は卵形、直径約5cm。葉は秋に生じ、剣形(広線形)、約長さ60cm×幅1.7~2.5cm、中脈は淡色、基部と先は次第に幅が狭くなります。花期は9~10月。花茎は長さ約60cm。総苞は2個、披針形、約長さ3.5cm×幅0.8cm。花被は黄色、筒部は長さ1.2~1.5cm。裂片は強く、反り返り、外面には淡緑色の中脈があり、倒披針形、約長さ6cm×幅0.4~1cm、縁は強く、波打ちます。雄しべはわずかにまたは長く突き出し、長さ7~12cm。花糸は黄色。花柱は先がローズレッド色。蒴果は3角があり、胞背裂開。種子は少数、黒色、類球形、直径約7mm(Flora of China)。和名は花びらの縁が波打つ様を鍾馗(中国の民間伝承に伝わる道教系の神、長いひげを蓄えている)のひげに例えたという話がネットでは出てきますが真偽不明。素朴に雄しべが輪状に突き出る様子を例えているようにも思えます。ただその形質はLycoris属共通です。日本(四国~南西諸島)、中国、台湾、インド、パキスタン、インドネシア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムに分布し、斜面、岩の割れ目などの日陰や湿気の多い場所に生息します。観賞用にも栽培されます。

ショウキズイセンの花
ショウキズイセンの花
ショウキズイセンの花序
ショウキズイセンの花序

No.0547.a メモリアコルシーアマルクリヌム x Amarcrinum memoria-corsii

メモリアコルシーアマルクリヌムは筆者仮称。学名通り読めばアマルクリヌム・メモリアコルシー。アマルクリヌム・ハワルディーはシノニムと思われますが学術的経緯は筆者は未確認。ホンアマリリス属のホンアマリリス Amaryllis belladonna とハマオモト属のモモイロハマオモト Crinum moorei との属間交雑品種。花はホンアマリリスに似ますが、筒部が細くて曲がり、ピンク色系統。鱗茎を持ちます。葉は根生し、ひも形、約長さ30~60cm×幅5cm以下。花期は8~10月。花茎は葉が無く、高さ50~80cm、頂部の散形花序に花を10~15個つけ、6~8個が順次開花します。花は直径7.5~10cm、トランペット形、ローズピンク色、ピンク色、シェルピンク色または白色、芳香があります。

アマルクリヌム・メモリアコルシーの葉
アマルクリヌム・メモリアコルシーの葉
アマルクリヌム・メモリアコルシーの花
アマルクリヌム・メモリアコルシーの花

No.0549 オオマツユキソウ Leucojum aestivum

多年草。別名スノーフレーク、スズランズイセン。球根は長さ2~4cm。茎は管状。葉は扁平、スイセンに似て、長さ30~50cm、幅0.5~2cm、先端はやや尖ります。花期は3~4月。花は長さ約3cm、白色のスズラン形で、下向きに咲きます。花被片は6個つき、長さ(10)13~22mm、幅10~12mm、縁に緑色の斑点があります。雄しべ6個。種子は長さ5~7mm、黒色。地中海沿岸原産で日本で観賞用に栽培されます。

オオマツユキソウの花
オオマツユキソウの外観
オオマツユキソウの葉
オオマツユキソウの葉
オオマツユキソウの花
オオマツユキソウの花

No.0549.a アキザキスノーフレーク Acis autumnalis

多年草。高さ10~15cm。地下に径1.5cmの鱗茎を持つ。葉は根出する単葉で6~7枚出て、長さ20~25cmのごく細い線形。葉は開花後に出て、翌年の梅雨前には枯れて休眠し、ふつう開花期には葉はない。高さ10~15cmになる花茎の先に1~4個の花を散形状に、下向きに咲かせる。花序の基部には苞がある。花は径1cmで鐘状、淡いピンク色~白色の6弁花で、基部がピンク色となる。西地中海の両側に見られ、ヨーロッパではポルトガル、スペイン(バレアレス諸島を含む)、サルデーニャ、シチリア、北アフリカではモロッコ、アルジェリア、チュニジアが原産。岩場や石の多い山腹に生える。日本を含む各国で観賞用に栽培される。

アキザキスノーフレークの葉
アキザキスノーフレークの葉
アキザキスノーフレークの花
アキザキスノーフレークの花

No.0550 ニホンズイセン Narcissus tazetta var. chinensis

多年草。鱗茎は卵状で、外皮は黒色。葉は緑白色で晩秋にのび出し、長さ20~40cm、幅8~16mm、先は円い。花茎は20~40cm。12~3月開花、芳香があります。花被片は白色、長さ15~18mmで平開します。筒部は長さ2cm。副花冠は黄色、高さ4mm。結実しません。本州(関東地方以西)、九州の海岸に野生化しますが、古い時代に渡来したものといわれています。花被片の黄色のもの、八重咲き、白色副花冠のものなどは園芸品種です。

ニホンズイセンの葉
ニホンズイセンの葉
ニホンズイセンの花
ニホンズイセンの花

No.0550.1 ヤエズイセン Narcissus tazetta ‘Plenus’

ヤエズイセンは八重咲きのニホンズイセンの品種。

ヤエズイセンの葉
ヤエズイセンの葉
ヤエズイセンの花
ヤエズイセンの花

No.0552 ラッパズイセン Narcissus pseudonarcissus

多年草。葉は直立し長さ36cmまでで、幅は0.6~1.3cmであります。花茎は葉とはほぼ同長です。花は長さ6.5cmくらいまでで、小さいものから大きいものまであり、うつむき、あるいは横向きに1個つきます。花色はふつう濃黄、淡黄でありますが、花被片が白色で副花冠が黄色のもの、まれにクリーム色、白色があります。副花冠はラッパ状で、縁に切れ込みや鋸歯があります。花期は3~4月。地中海沿岸のフランス、スペイン、ポルトガルに産し、イギリス、ドイツ、ベルギーおよびイタリア北部にまで分布しています。日本で観賞用に栽培されます。

ラッパズイセンの葉
ラッパズイセンの葉
ラッパズイセンの花
ラッパズイセンの花
ラッパズイセンの花(品種改良個体)
ラッパズイセンの花(品種改良個体)

No.0552.a キクラミネウススイセン(テータテート) Narcissus cyclamineus ‘Tete a tete’

キクラミネウススイセンは筆者の仮称。多年草。高さ15 ~ 20cmに成長し、1茎に1~5花、下向きの花を咲かせます。花被片は後に反り返り、副花冠は杯状をしており、原種では特に副花冠が長い点で特徴的です。冬~春に、花被片と副花冠が黄色(レモン色)の花を咲かせます。テータテートはキクラミネウススイセンの品種で、「Tete a tete」とは、フランス語で「内緒話」をするという意味で、背丈は低く、ほぼ同じ背丈の花を群生させて植えるので花同士が耳元で囁いているイメージから付けられています。

キクラミネウススイセン(テータテート) の花
キクラミネウススイセン(テータテート) の花

No.0554 アマリリス Hippeastrum x hybridum

多年草。和名は『Ylist』に従っています。かつてアマリリス属 Amaryllisであったことからその名があります。現在はHippeastrum属であるため、本来別の名で呼ばれるべきですが、慣例でこのままとなっています。18世紀初頭に南米からヨーロッパに渡り、栽培され始め、1799年にイギリスの時計職人 Arthur Johnson が ベニスジサンジコ Hippeastrum vittatum と ジャガタラズイセン Hippeastrum reginae との交配に初めて成功し、 Hippeastrum x johnsonii が誕生しました。その後、栽培が盛んになり、様々な原種との交配により、多数の品種が作り出され本種になりました。球根から1本またはそれ以上の丈夫ですが中空の葉をつけない花茎を出し、高さ30~60cmになります。葉は球根から根生し、線形、長さ30~60(90)cm、緑色、全縁、平行脈。花は花茎の先に密に2~6個つき、漏斗形~鐘形、普通、直径10~20cm、色は橙色、赤色、ピンク色、帯紫色、または白色など、縞、斑点、脈状など様々な模様が有または無。蒴果は丸く、直径1.3~2.5cm程度。花期は普通、4~7月。秋咲きもあります。

アマリリスの葉
アマリリスの葉
アマリリスの花
アマリリスの花

No.0555 タマスダレ Zephyranthes candida

常緑多年草。鱗茎は小型の球形で、黒褐色の外皮でおおわれます。葉は叢生し狭線形で立ち上がり、長さ約20~40cm。花茎は高さ30cm、夏に1花を上向きに頂生します。花被片は純白色で、基部や脈が黄色~黄緑色。花被片の長さ約4cm。花の基部に苞葉があり、子房を包みます。葯は黄色、花糸は黄緑色で、直立します。柱頭の先は丸みをおびて3裂します。南アメリカ原産で、明治初期(1870年頃)に渡来しました。日本全国で広く栽培され、人家周辺に逸出しています。

タマスダレの花
タマスダレの花

No.0556 サフランモドキ Zephyranthes carinata

常緑多年草。鱗茎は卵形、葉は叢生し線形、長さ15~30cm。花茎約30cm、花茎に1花を上向きに頂生します。花は鮮桃色、花被片の長さ6~8cmで、先が反るくらい平開します。葯は黄色で、細長い。柱頭の先は太く3裂します。子房の下に花柄があり苞葉に包まれます。中央アメリカ、西インド原産で江戸期(1845年頃)に渡来し、暖地に野生化しました。

サフランモドキの花
サフランモドキの花
サフランモドキの苞
サフランモドキの苞

No.0556.a ツビスパツサタマスダレ Zephyranthes tubispatha

ツビスパツサタマスダレは筆者の仮称。国内ではハブランサス・ツビスパツス Habranthus tubispathus として知られていますが、García et al.(2019)でシノニムとされ、Zephyranthes tubispatha が正しくなっているので注意。多年草。高さ10~20cmほど。地下に鱗茎をもちます。葉は根生し、肉厚な線形で、開花期には枯れています。花期は北米で6~10月。日本で8~10月。鱗茎から出る花茎の先端に、花を単生させます。花はやや横向きに咲く長さ3cmほどの漏斗状の6弁花です。花色は黄橙色で、外側に濃い色の脈が入ります。1つの花は1日で閉じます。雨が降ると花茎が伸びて開花します。雄しべは6個で、雌しべの柱頭の先は3裂します。果実は蒴果です。 アメリカ合衆国(アラバマ州、フロリダ州、ルイジアナ州、テキサス州)、南アフリカのアルゼンチン、ブラジル、チリ中部および南部、ウルグアイ南部に分布し、草原、大草原、撹乱地に生息します。アメリカ合衆国での分布は自然分布か人為分布か不明で、スペインの宣教師がメキシコを経由し、導入したという説もありますが、現在メキシコに分布していません(Flora of North America)。日本で観賞用に栽培されます。

ハブランサス・ツビスパツスの花
ハブランサス・ツビスパツスの花

No.0556.b ビフィダタマスダレ Zephyranthes bifida

ビフィダタマスダレは筆者の仮称。国内ではロドフィアラ・ビフィダ Rhodophiala bifida として知られていますが、García et al.(2019)でシノニムとされ、Zephyranthes bifida が正しくなっているので注意。球根をもつ多年草。球根は直径3.7~5cm。葉は長さ20~30cm、紐形、花後に出て、初夏に枯れる。花期は(7~)8~10月。花茎は長さ25~30(~40)cm。花は散形花序に3~10個つき、トランペット形、赤色、暗赤色、ピンク色。北東部のミシオネス(パラグアイ)~東部のブエノスアイレス(アルゼンチン)に見られ、北部では赤色、ブエノスアイレス北部では暗赤色、ピンク色、ブエノスアイレスの南部では暗赤色。雄しべの葯は黄色。ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ原産で日本では稀に観賞用に栽培されます。Zephyranthes advena(シノニム:Rhodophiala advena)と外見上類似します。この旧Rhodophiala属に関しての区別方法はネットで探しても皆無ですが、The European Garden Flora Editorial Committee(1986: p.298)に検索表が乗っていてそれによると Rhodophiala advena は「花被片が楕円形、鋭い、苞(spathe)が2.5~5cm」であるのに対して、 Rhodophiala bifida は「花被片が倒披針形、爪を持っている、苞が5~7.5cm」となっています。これに従えば以下の個体は Rhodophiala bifida ということになるはずです。しかし、ネットで Rhodophiala advena および Rhodophiala bifida を画像検索しても両方の形質が海外も含めて入り乱れており、意味が分かりません。可能性としては園芸で品種改良の過程で形態が変わったか、多くの人が Rhodophiala advenaRhodophiala bifida の違いを理解できていないかのどちらかがあります。

Zephyranthes bifidaの花
Zephyranthes bifidaの花
Zephyranthes bifidaの果実
Zephyranthes bifidaの果実

No.0556.c キバナタマスダレ Sternbergia lutea

球根をもつ多年草。球根は類球形。葉と花が同時に出るまたは花が咲きに出ます。葉は9個以下、長さ8~25cm×幅1~2cm、竜骨(中脈)があり、先は円く、縁にパピラがあります。花後も葉が残り、冬を経過して、初夏に葉が枯れ、夏に休眠します。苞(spathe)は部分的に緑色、先は鋭形。花茎は球根から2~3本出て、長さ5~20cm、花は1~3個、束生、クロッカスに似た黄色。花被は派手。花被片は長さ3.5~7cm×幅1~2cm、へら状披針形、先は円形または短い微突形、明るい黄色。子房は無柄。蒴果は長さ1.5~2.5cm×幅1~1.5cm。花期は秋、9~10月。西地中海のバレアレス諸島から中央アジアのタジキスタンまで広く分布し、日本を含む各国で観賞用に栽培されています。栽培種は典型的には3倍体で、野生種は2倍体です。

キバナタマスダレの葉
キバナタマスダレの葉
キバナタマスダレの花
キバナタマスダレの花
キバナタマスダレの花側面
キバナタマスダレの花側面

No.0556.d ムラサキクンシラン Agapanthus africanus

多年草。根茎はサトイモのように肥大します。葉は長さ10~35cm、幅1~2cm。花茎の先の散形花序に20~30個の花をつけます。花冠は直径2.5~5cmの漏斗形、先が6深裂します。花色は青、紫、白。果実は3室のある蒴果、秋に熟し、種子には翼があります。南アフリカ原産で日本では明治時代に観賞用に輸入されました。多くの園芸品種があります。畑の横や、道端にも生えられているものが見られ、大きいため初夏に目立ちます。

ムラサキクンシランの葉
ムラサキクンシランの葉
ムラサキクンシランの花
ムラサキクンシランの花
ムラサキクンシランの果実
ムラサキクンシランの果実

No.0556.e フエフキスイセン Cyrtanthus mackenii subsp. mackenii

別名キルタンサス、キルタンサス・マッケニー。和名はペチコートスイセン Narcissus bulbocodium も同じくフエフキスイセンと呼ばれることあるので注意が必要。多年草、球根は長さ2~5cm×幅1.5~3.5cm、首は細くなる。葉は球根から4~5本、地上に出て、線状披針形、長さ(20~)30~40(~50)cm×幅0.7~1.8cm、中空、斜上または曲がり、光沢のある緑色。花茎は葉の中心から出て、長さ30~50cm、 3~6(~8)個の花をつける(栽培種は10~15個)。 花序の下に2個の苞があります。花は淡黄色または白色(栽培種はアプリコット色、オレンジ色、ピンク色、赤色、白色、レモン色)、細くて長い漏斗形(筒形)、長さ3.5~4.5(~5)cm、曲がった長い筒と卵形の長さ0.5~1cmの鐘形または裂片をもち、甘い香りがあります。蒴果は卵形、長さ1~2cm。花は冬咲き。南半球の野生では花期は7~8月(晩冬)。栽培種は花期が長く、7~2月(北半球では冬~春:11~5月)。南アフリカ原産で日本で観賞用に栽培されます。subsp. mackenii は花の色が純白なのに対し、subsp. cooperi では花の色が黄色~クリーム色です。subsp. mackenii ではチョウやクマバチが、subsp. cooperi ではスズメガ科が訪花することが分かっています(Snijman & Meerow, 2010)。同属の進化・多様化・訪花生態については詳しく研究されています。

フエフキスイセンの葉
フエフキスイセンの葉
フエフキスイセンの花
フエフキスイセンの花

No.0556.f ウケザキクンシラン Clivia miniata

常緑多年草。近縁種のクンシラン C. nobilis が下向きに咲くのに対して上向きに咲くので「受け咲き」と呼ばれます。高さ40~50cmほどになります。肉質の根をもちます。葉は長さ40~60cm、幅広い扁平な剣状で、2縦列に並びます。葉の基部は筒状に重なり合い生長点を包むので、地際では鱗茎状になります。葉の中心から花茎を伸ばし、先端に散形花序を出し、15~20個の花をつけます。花序の下には数個の総苞があります。花は橙色~緋赤色で漏斗形、大輪で上向きに咲きます。果実は径1~2cmで、秋に熟します。花色が白や黄色、葉に斑が入る園芸品種があります。南アフリカ・ナタールに分布。主に森林内や岩陰など、強い日射しを避けた湿り気のある場所に自生します。

ウケザキクンシランの葉
ウケザキクンシランの葉
ウケザキクンシランの根
ウケザキクンシランの根
ウケザキクンシランの花
ウケザキクンシランの花

引用文献

安藤元一・橋本真里奈・上野進一郎・土屋公幸. 2016. 飼育下および野外におけるモグラ用忌避剤の効果試験. におい・かおり環境学会誌 47(2): 119-127. https://doi.org/10.2171/jao.47.119

García, N., Meerow, A. W., Arroyo-Leuenberger, S., Oliveira, R. S., Dutilh, J. H., Soltis, P. S., & Judd, W. S. 2019. Generic classification of Amaryllidaceae tribe Hippeastreae. Taxon 68(3): 481-498. https://doi.org/10.1002/tax.12062

神奈川県植物誌調査会. 2018. 神奈川県植物誌2018 電子版. 神奈川県植物誌調査会, 小田原. 1803pp. ISBN: 9784991053726

西山市三. 1939. 支那産 Lycoris の染色體數. 遺伝学雑誌 15(2): 83-85. https://doi.org/10.1266/jjg.15.83

Snijman, D. A., & Meerow, A. W. 2010. Floral and macroecological evolution within Cyrtanthus (Amaryllidaceae): inferences from combined analyses of plastid ndhF and nrDNA ITS sequences. South African Journal of Botany 76(2): 217-238. https://doi.org/10.1016/j.sajb.2009.10.010

塚本洋太郎. 1994. 園芸植物大事典 コンパクト版. 小学館, 東京. 3710pp. ISBN: 9784093051118

The European Garden Flora Editorial Committee. 1986. The European garden flora: a manual for the identification of plants cultivated in Europe, both out-of-doors and under glass (Vol. 1). Cambridge University Press. 448pp. ISBN: 9780521248594

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