【種子植物図鑑 #093】ミズアオイ科の種類は?写真一覧

種子植物図鑑
Eichhornia crassipes

ミズアオイ科 Pontederiaceae は抽水生、沈水生あるいは浮水生の水草で1年草または多年草。葉は対生し、線形または葉柄と葉身がはっきりと分かれ、葉身が線形、円形、矢じり形で全縁。花は頂生し、円すい、散形、穂状花序になるか、2個または1個がつきます。花は両性で、左右対称またはほぼ放射相称。花被片はふつう6個で、ほぼ離生するか基部で筒状になり、花弁状で、早くにしぼみます。雄しべは同形または2形性で、6個、4個、3個または1個。雌しべは子房上位で、3室ときに1室。果実は蒴果または花被片の基部に包まれた小堅果(偽果)。種子は多数または1個。世界中の熱帯~温帯に9属約33種があります。日本にはミズアオイ属2種が自生し、ホテイアオイ属、アメリカコナギ属とポンテデリア属の各1種が帰化しています。

本記事ではミズアオイ科の植物を図鑑風に一挙紹介します。

基本情報は神奈川県植物誌調査会(2018)に基づいています。写真は良いものが撮れ次第入れ替えています。また、同定は筆者が行ったものですが、誤同定があった場合予告なく変更しておりますのでご了承下さい。

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No.0636 ホテイアオイ Eichhornia crassipes

別名ホテイソウ、ホテイウキクサ、ウォーターヒヤシンス。多年草ですが寒い所では1年草。根生葉は叢生します。葉身は卵円形、長さ4~10cm。花茎は高さ約20cmで8~10月に開花、花は径3cm、花被片は淡紫色。花序全体が一斉に開花し、翌日には反曲して水中に沈みます。熱帯アメリカ原産で、本州(関東地方以西)、四国、九州、琉球に帰化。各地の川岸、ため池などに越冬帰化します。環境省の生態系被害防止外来種(2017年3月以前は要注意外来生物)に選定されているほか、国際自然保護連合(IUCN)の「世界の侵略的外来種ワースト100」および日本生態学会の「日本の侵略的外来種ワースト100」にも選定されています。

ホテイアオイの葉
ホテイアオイの葉

引用文献

神奈川県植物誌調査会. 2018. 神奈川県植物誌2018 電子版. 神奈川県植物誌調査会, 小田原. 1803pp. ISBN: 9784991053726

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