What are the differences between Lilium longiflorum, Lilium longiflorum, and Lilium formosanum? We'll explain how to distinguish between similar species! What are the structures of their flowers and fruits?

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Lilium x formolongo

シンテッポウユリ・テッポウユリ・タカサゴユリはいずれもユリ科ユリ属でユリの中でも特徴が少なく純白な花をつけ、「The ユリ」とも言えそうな3種です。しかし、これら3種は極めて混同されています。それもそのはずで研究者や研究機関によって取り扱いが異なり、一般の人がこれら3種類を正しく判別するのはかなり難しいです。しかし、テッポウユリとタカサゴユリは全くの別種なので違いがかなりはっきりしています。葉や花被片の色を確認すれば違いが分かるでしょう。シンテッポウユリはテッポウユリとタカサゴユリの雑種であるため、どちらとも判断できない中間的な特徴の場合、シンテッポウユリと判断して良いでしょう。問題はこれらに似た「野生化した白いユリ個体群」です。普段都市部を散歩していても見かけることが多いですが、これらはシンテッポウユリのようにも、タカサゴユリのようにも見えます。研究者や研究所によって見解が異なりますが、現状の分類ではシンテッポウユリとされています。今後DNAの研究が進めばより詳しいことが分かるかもしれません。本記事ではシンテッポウユリ・テッポウユリ・タカサゴユリの分類・形態について解説していきます。

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シンテッポウユリ・テッポウユリ・タカサゴユリとは?

テッポウユリ(鉄砲百合) Lilium longiflorum は日本の九州(南部地方)・沖縄;朝鮮・台湾に分布し、海岸に生える多年草です。日本では観賞用に栽培され、野生化しているともされます。

タカサゴユリ(高砂百合) Lilium formosanum は台湾に分布し、草に覆われた斜面、海岸に生える多年草です。日本では1924年に導入され、庭園や切り花用に栽培されてきました(清水ら,2001)。野生化しているともされます。

シンテッポウユリ(新鉄砲百合) Lilium x formolongo は長野県の西村進氏がタカサゴユリとテッポウユリとの交雑により作り出した雑種です。1代雑種だけではなく、さまざまな戻し交雑の系統がつくられています(神奈川県植物誌調査会,2018)。栽培されていたものが逸出し、埠頭、高速道路の法面や鉄道沿線、土手に生えているとされます。

いずれもユリ科ユリ属でユリの中でも特徴が少なく純白な花をつけ、「The ユリ」とも言えそうな3種です。しかし、そのようなこともあり、これら3種は極めて混同されています。

それもそのはずで研究者や研究機関によって取り扱いが異なります。そのため、一般の人がこれら3種類を正しく判別するのはかなり難しいでしょう。

テッポウユリ・タカサゴユリの違いは?

まず、一番わかりやすいテッポウユリとタカサゴユリの違いから見てみましょう。これら2種は本来関わりがないので違いがはっきりしているはずです(Wu & Raven, 2000;樋口,2016)。

その違いは葉にあり、テッポウユリでは披針形~広皮針形で幅が8~12mmであるのに対して、タカサゴユリでは線形で幅が4~13mmです。

「披針形」とは分かりにくいかもしれませんが、細長くて先の方がとがり、もとの方がやや広い形のことです。タケの葉を想像すると良いでしょう。

つまり、テッポウユリの方が基本には幅広な葉が見られるということです。これは分かりやすいでしょう。

次に大きな違いが花被片の外側の色で、テッポウユリでは花被片の外側は純白であるのに対して、タカサゴユリでは花被片の外側の紫色の筋があります。

花被片とは花びら(花弁)のことだと考えて下さい。萼と区別がつかないためこう呼ばれます。

この他にも、テッポウユリでは花粉は黄色であるのに対して、タカサゴユリでは黄色い花粉の個体も存在していますが、紫褐色の個体が多いという違いがあります。

タカサゴユリは開花期はテッポウユリより遅く、東京では8月中旬~9月上旬に開花します。

テッポウユリでは蒴果に200~350個の種子があり、種子繁殖の場合、発芽から開花までは数年を要するのに対して、タカサゴユリでは蒴果に大幅に多い1000粒近い種子があり、種子は発芽後1~2年で開花するという違いもあります。

テッポウユリの葉と花:葉は幅広、花被片に紫色の筋なし(この個体はややあるようにも見える)|By narchived.net – FlickrUploaded by uleli, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15814494
タカサゴユリの葉と花:葉は線形、花被片に紫色の筋あり。|By Uleli – Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15802556

シンテッポウユリとテッポウユリ・タカサゴユリの違いは?

問題はシンテッポウユリとテッポウユリ・タカサゴユリの違いです。上述のように交雑種ですので、中間的になり、判断が難しいです。実際研究者によって考えが分かれるのは、どこまでの特徴を種類の定義とするかに違いがあるからです(木場,2006;樋口,2016)。

ただ、栽培されている個体群についてはテッポウユリともタカサゴユリとも言えないものは全てシンテッポウユリであると考えて良さそうです。

一番問題になっているのは、野生化して都市部などでも見られる「白いユリ」の個体群です。この個体群はテッポウユリとタカサゴユリの中間的な特徴がある場合もあれば、タカサゴユリの特徴しかない場合もあるため、判断に迷います。

「野生化している白いユリの個体群」は幅3~7mmと細くタカサゴユリに似ることもありますが、披針形になることもあります。

また、この個体群は花被片の外側の紫色の筋があることもありますが、ない場合もあります。

花粉についても黄色い場合もあれば、紫褐色の場合もあります。

これらの事実から「野生化している白いユリの個体群」の正体は現状不明です。しかも、テッポウユリやタカサゴユリが既に野生化していた後、後から生まれたシンテッポウユリも野生化して、更に交雑が発生していたのだとしたら、複雑すぎて手に負えないでしょう。栽培個体群と交雑している可能性もあります。そのため、今後DNAを用いた研究が求められています。

一番の最新の研究ではこの「野生化している白いユリの個体群」はシンテッポウユリであると判断されています(神奈川県植物誌調査会,2018)。そこでここではシンテッポウユリとして掲載しておきます。

シンテッポウユリの葉
シンテッポウユリの茎
シンテッポウユリの花
シンテッポウユリの花被片外側:紫色の筋はない。
シンテッポウユリの未熟果
シンテッポウユリ(別個体)の葉
シンテッポウユリ(別個体)の花:この個体には紫色の筋あり。

What is the structure of a flower?

花はいずれも花冠が放射相称で漏斗形です。花被片は6個で、外側へ反り返ります。

テッポウユリは花期が4~6月。花は1~3個つき、花柄は2~3cm、苞は披針形~卵状被針形、長さ約8cm、幅1~1.4cm。花はラッパ形、白色、筒部の外側が緑色を帯び、長さ12~16(~19)cm。外花被片は上端の幅2.5~4cm。内花被片は外花被片より幅が広いです。花糸は長さ15cm、無毛。子房は円柱形、長さ約4cm。柱頭は3裂。

タカサゴユリは花期が7~9月。花は1~数個、散房状につき、芳香があり、細い筒部があり、先が広がる漏斗形。花被片は6個、白色、外面が紫赤色を帯びます。外花被片は倒披針形、長さ11.5~14.5cm、幅2.1~2.3cm。内花被片は幅3cm以下。蜜腺は緑色。花糸は長さ約10cm。花柱は長さ約6.5cm。

What is the structure of the fruit?

果実はユリ属共通で蒴果です。蒴果は乾いた果実(乾果)の一種で、一つの果実が複数の癒着した袋状果皮からなるものです。 成熟すると果皮が裂開し種子がこぼれ出します。

テッポウユリの蒴果は惰円形、長さ5~7(~9)cm。

タカサゴユリの蒴果は長さ7~9cm、幅約2cm。3室があります。

References

樋口幸男. 2016. 恵泉花の文化史 (11) 帰化植物としてのシンテッポウユリ. 恵泉女学園大学園芸文化研究所報告 園芸文化 12: 67-72. http://id.nii.ac.jp/1294/00000979/

Kanagawa Prefecture Flora Survey Association. 2018. Kanagawa Prefecture Flora 2018 (Electronic Edition). Kanagawa Prefecture Flora Survey Association, Odawara. 1803pp. ISBN: 9784991053726

木場英久. 2006. テッポウユリ類の帰化植物. Flora Kanagawa 61: 760-762. http://flora-kanagawa2.sakura.ne.jp/fk/fk61.pdf

清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七. 2001. 日本帰化植物写真図鑑 Plant invader 600種 (改訂). 全国農村教育協会, 東京. 553pp. ISBN: 9784881370858

Wu, Z. Y., & Raven, P. H. (Eds.). 2000. Flora of China (Vol. 24 Flagellariaceae through Marantaceae). Science Press, Beijing, and Missouri Botanical Garden Press, St. Louis. 431pp. ISBN: 9780915279838

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